愛情の示し方,確認の仕方
  • 水色
  • 2013/05/10 (Fri) 13:36:04
夫がAS疑いのものです。
疑いの段階で投稿していること,また,文章力等の不足で,お読みになる方の気分を害しましたら申し訳ありません。

夫とは結婚してまだ長くありませんが,私に対して「愛情があるのかないのか分からない」とはっきり言われ,ショックを受けています。

ASの方に伺いたいのですが,普段,パートナーとの愛情はどのように確認しあいますか?
私はくだらないことを話したり,スキンシップをしたり,ということを重視していますが,夫はそのようなことが苦手で,夫婦に全く会話はありません(用件は話します)。

そういった場合,どんなことで愛情を示したり確認されているのでしょうか?
そもそも愛情は示したり確認したりする必要のないもの,というふうに感じていらっしゃいますか?

またASのパートナーをお持ちになっている方は,相手のことばではなく行動を見て,自分が愛されている,というふうに解釈されていらっしゃるのでしょうか?

私はそれが苦手で,たとえば,夫は家事や育児を一生懸命やってくれており,それについて感謝の念はあるのですが,だからといって自分が愛されているのだ,というふうには捉えられないでいます。

ケースバイケースだとは思いますが,もしよろしければ教えて頂けたら大変ありがたく存じます。
読んでいただき,ありがとうございました。
Re: 愛情の示し方,確認の仕方
  • 2013/05/12 (Sun) 09:21:06
水色さん、こんにちは。
僕はAS男性で、家族で暮らしています。
水色さんのご質問はとても深いテーマなので、安易にお答えできないと考えています。僕の個人的な意見を述べても、それが当てはまるか分からないですし、ましてやお役に立てるか心許ないのです。むしろ、誤解を招くおそれが大であり、また「正しい指摘」ができても「良い結果」を得られるとも限らない話題と感じます。
僕は先般、「突っ込んではいけない話題」というテーマを提起したのですが、あまりコメントを集められませんでしたので、賛同を得にくいアプローチなのかとも思います。ですが、そういった、微妙な取り扱いが必要な課題が「アスペ(疑い含む)と定型」には存在すると思うのです。
いまだに色々な方の意見を聴きたいとの念が衰えないので、改めて僕の考えを書かせていただきます。

本件のような慎重になったほうがいい(と思われる)テーマには、僕はしばしばテクニックを使います。それは、「お互いの共通の目標は何だったか?」を落ち着いて確認し合ってから疑問点についての考え方を質問する、ということです。

こと「愛情」について話し合いをしてしまうと、「愛情の定義」とか「愛情の捉え方」「愛情の表現の仕方」の方に討論が突き進んでしまい、「決定的に違う」や「話にならない」などの寒い結論しか得られない恐れがあるのです。これは、水色さんの望まれる結論ですか?

僕の私論をあえて述べますが、僕は、定型の定義している「愛情」とは違うもので家内や家族に接しています。なぜ「違う」と言えるのかというと、「愛している」と発言しあうことが「愛情」だと感じないからです。それなのに、「愛している」と発声することを強要され、違和感を感じ続けています。僕にとっては言葉を交わして笑いあう事も、「愛している」と発言することも、家内の心の安定を思ってのことです。
僕の家族へのありかたは「存在」そのものです。
家族の各メンバーの「健康管理・精神的な安定・社会に触れる・知識欲をかきたて満たす」といった各プロジェクトを推進するリーダーといった感じです。「愛ありき」ではありません。愛がなくなったら解散するというものではありませんから。

水色さんは「愛情の確認」といわれますが、確認は簡単です。そこに存在するのですから。
ただ、水色さんの中に発生する「愛情」が旦那さんの中に同様に発生しているか、という質問をしたら、「あるのかないのか分からない」は、ごく率直な内観だと思うのです。

旦那さんにとって「くだらないことを話す・スキンシップ」は苦痛+必要を感じない、という位置づけだと想像します。これを「対応する程度は可能+必要を感じる」というところにシフトできれば、水色さんのストレスは軽減されるでしょう。
同時に、水色さん自身がそれらを「軽く求めるにしても、重視まではしない」方向に転換することも検討してください。それらを重視することは、絶対的な価値観ではありません。

このように、求められる愛情と、与えたい愛情が違う場合は、どのようにすればよいか?
互いに、求められたものを与えることは可能と考えています。これは特殊なことではなく、むしろ普遍的なのではないでしょうか?

繰り返しになるかもしれませんが、ASの「愛情」を確認したいのならば、「相手の存在に感謝している」=「愛情」と定義を提案してみたらどうでしょうか。「存在する確率の低さにから類推して、現状があることがいかに特別で貴重かと感じる」ことはASにもできるはずです。その定義をベースすれば旦那さんは「君が特別で貴重だよ」と率直に言えると思います。
僕は、家内にも子供達にもそう感じていますし、できることを楽しみながら精一杯やっています。
「夫婦で子供もいて」という状況で「これからも二人で上手くやっていくために、多少の工夫はいとわない」という方針がおありと仮定して、かなり踏み込んだことを書かせて頂きました。
長文失礼しました。
Re: 愛情の示し方,確認の仕方
  • 水色
  • 2013/05/12 (Sun) 22:44:54
玄さん

お返事くださり,どうもありがとうございました。玄さんの個人的なご意見ということを踏まえたうえで読ませていただきましたが,夫の考え方を想像するうえで,大変参考になりました。

>本件のような慎重になったほうがいい(と思われる)テーマには、僕はしばしばテクニックを使います。それは、「お互いの共通の目標は何だったか?」を落ち着いて確認し合ってから疑問点についての考え方を質問する、ということです。

なるほどと思いました。感情が高ぶると,思わずそのまま感情をぶつけてしまいがちなので(苦笑),お互いの共通の目標は何か?ということを冷静に確認してから話を始めるというやり方は有効に働きそうだと思いました。この場合は,玄さんが書いてくださったように「これからも二人で上手くやっていく(そのために,多少の工夫はいとわない)」ということかと思います。

>僕の私論をあえて述べますが、僕は、定型の定義している「愛情」とは違うもので家内や家族に接しています。なぜ「違う」と言えるのかというと、「愛している」と発言しあうことが「愛情」だと感じないからです。それなのに、「愛している」と発声することを強要され、違和感を感じ続けています。僕にとっては言葉を交わして笑いあう事も、「愛している」と発言することも、家内の心の安定を思ってのことです。

ご教示ありがとうございます。私から「愛情があるのかどうなのか」を尋ねられた時の夫も,答えに窮する様子なので,おそらく玄さんと同じような違和感を感じているのだろうと推測します。
言葉を交わして笑いあうことも,配偶者様の心の安定を思ってなさっているんですね・・・。非常に努力のいることと推察します。定型(といっても凸凹だらけですが)の私からしたら,言葉を交わして笑いあうことをしんどく思われる人が存在すること自体,ここ最近まで全く思いもしませんでした。今は,本を読んだりして頭では少しずつ分かってきているつもりですが,受け入れるというレベルまでは到達できていないと感じています。

>僕の家族へのありかたは「存在」そのものです。
>家族の各メンバーの「健康管理・精神的な安定・社会に触れる・知識欲をかきたて満たす」といった各プロジェクトを推進するリーダーといった感じです。「愛ありき」ではありません。愛がなくなったら解散するというものではありませんから。

「存在」そのもの,ですか。
私の勝手な印象に過ぎませんが,親子関係は,玄さんの書かれている側面が,夫婦関係より強いような気がします(それでもベースには愛があってほしいと思ってしまいますが・・・)。親子関係は,生まれたときから必然的に与えられているものであり,愛がなくなっても即解散,というわけにはいかないもののように思います。
でも夫婦関係は,個人的には,親子関係よりもっと愛情に頼ってしまう部分が大きいです。言ってしまえば他人同士が偶然夫婦になっただけであり,親子のような固定的な関係というふうには捉えられないからでしょうか・・・。

>旦那さんにとって「くだらないことを話す・スキンシップ」は苦痛+必要を感じない、という位置づけだと想像します。これを「対応する程度は可能+必要を感じる」というところにシフトできれば、水色さんのストレスは軽減されるでしょう。

はい。まさにその通りです。

>同時に、水色さん自身がそれらを「軽く求めるにしても、重視まではしない」方向に転換することも検討してください。それらを重視することは、絶対的な価値観ではありません。

確かに,おっしゃる通りだと思います。絶対的な価値観ではないことを心に強く留めなければいけないと思います。そう思いつつ,「普通はこうでしょ」などと言ってしまう自分がいます・・・。自分の考え方を転換させるのは本当に難しいことですね。それは定型もASも同じはずなのに,気がつくと,多数派の論理で責めてしまう自分・・・。そして心を閉ざす夫・・・。悪循環ですよね。

>繰り返しになるかもしれませんが、ASの「愛情」を確認したいのならば、「相手の存在に感謝している」=「愛情」と定義を提案してみたらどうでしょうか。「存在する確率の低さにから類推して、現状があることがいかに特別で貴重かと感じる」ことはASにもできるはずです。その定義をベースすれば旦那さんは「君が特別で貴重だよ」と率直に言えると思います。

なるほど・・・。確かに夫も,「存在する確率の低さにから類推して、現状があることがいかに特別で貴重かと感じる」ことをベースにすれば,貴重だと認めるような気がします。私のいう「愛情」だと,漠然としすぎていて答えづらいという感じなのでしょうか。

貴重なご意見,本当に参考になりました。夫と良い関係を構築できるように,がんばってみます。こちらこそ長文になり,申し訳ありませんでした。どうもありがとうございました。


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