続・此処で愚痴らせて下さい
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/10/31 (Fri) 20:01:19
パンダ様から許可を頂き、非常に目障りかと思いますが…読んで下さる方に見易いよう新たなスレ立てましたm(__)m


主な登場人物

アスペらしき父→趣味読書、好きな漫画は「人間交差点」、殺人事件や凶悪犯罪にも興味を示し…人間観察が好き、肉が好きで食べログを見たりする、とにかく泣いてる子供が嫌い、モンスター的俺様男

母→父の意見に左右され、父の機嫌を損ねないように振る舞う、そうした母の対応に犠牲になった娘達からは後に「ママだって理解がない!」と責められる…でも結局みんなママが好き、どんな状況でも家事は完璧にこなす

姉→うつ病、後に境界性人格障害との診断もあり…精神病棟入院歴あり、自殺未遂後に身体障害者5級となる、脊髄損傷し下半身に麻痺があるものの歩行可能なまでに回復…現在、風俗嬢(もちろん父は知らない)

次女(私です)→一応、普通の会社員だが…母からは不覚にも「怒り方がパパに似てる」と指摘を受ける、私と付き合った当時の彼氏二人は円形脱毛症に…歴代彼氏から言われた言葉は「我が強い」「怒ると人が変わる」「二重人格」…等、詳細は後に綴るとしよう

三女→自分以外の家族の人間性を嫌い認めない、それだけに非常に勉強熱心で努力もしているが…母曰く「性格が一番、父に似ている」とのこと…私もそう思うが、あまり登場しないかも


という訳で…色々と突っ込みどころ満載ではあるが、追々説明するとしよう


アスペな父だけでなく『アスペらしき父親の影響を受けた子供とは?』という視点でも綴っていきます



思えば…
たくさん旅行は行ったし、共に過ごした時間は少なくないのに…
家族5人でいて楽しかった思い出がひとつもない

『ひとつもない』ってすごくないか?(笑)

Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • コクーン
  • 2014/11/01 (Sat) 11:19:07
アスペ父を持つ娘さんのこれまでの手記を通して、我が家庭の状況をも客観視できるようになってきました。

母である私も、かつて長女に「お母さんは、カゴの中の雀だよ!」と言われたことがあります。

その当時、私はカサンドラ状態真っ只中で、もがき苦しんでいました。
母はこんなに頑張ってるのに、なんでそんなことを娘に言われなきゃいけないの!?と馬鹿にされた気持ちにもなりましたが、娘たちには、この両親の子供であるがゆえの苦しみ、悲しみ、歯がゆさがあるのですね。

子供から教わることが沢山あります。
家族という中での、定形アスペ問題の深刻さ。
浮き彫りになり、とても貴重に思えます。

お返事とお願い
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/01 (Sat) 20:38:20
コクーン様

度重なる励ましのお言葉ありがとうございます
また思ったことがあれば遠慮なく綴って下さると嬉しいです


皆様

前スレより、家族の実態が詳しい内容にしようと思ってます

ですが…お子様の心中を察するお母様方には、他人のこととはいえ衝撃的な事実かも知れません

気分が悪くなる内容もあると思いますので、どうか心の準備をして読んで下さい



何故、私は犯罪者なのか?
私のことを優しいと言った方…恐らくそんなイメージも覆す内容になると思います

でも、赤裸々に語ります


此処は…せっかくできた自分を吐き出せる場所だから


風俗嬢になった姉
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/01 (Sat) 20:45:59
「何でお姉さんは風俗嬢なの?」

こんな声が多く聞こえてきそうなので…最初に説明するとしよう

正直、私も理解に苦しんでいる

ただ、皆さんにもご想像がつく通り…金に関しては甘かった両親の元、金銭観念によるものとの説明もつくが…姉の場合はそれだけではない

脊髄の痛みにより、長時間座りっぱなしの水商売はもう身体的に無理があり…
アル中で若くして痛風を患ったこともあるだろう

それであっても風俗なんて!と思い…私や母だって全力でやめさせようとした

何度も何度も説得した

しかし…姉から返ってきた言葉は「どうしてダメなの!?どうして理解してくれないの!?どうして私の居場所を奪おうとするの!?」だった…


そう…風俗は彼女にとっての【自分が存在する居場所】だった


何故か?

同じ親の元…育った私には何となくわかるんだ

向き合おうともしない、理解してもらえない、傷付いたところで我慢を強いられる…

自分の【存在価値】がわからなくなる

コミュニケーションがとれないというのは…こういうことだと思う

母の前でも自分を偽るしかなかった


その点、水商売や風俗といったものは自分の実力が数字として表れる

私も水商売経験者だが…売上や指名本数が【自分の存在価値】だと錯覚しかねない

そして、多くの女の子の場合は自分がナンバー入りしたとしたら、その店に留まる…売上に貢献してるだけ我が儘も通り、融通が効くからだ

なのに…姉はナンバー入りするとすぐに店をやめて、他の店でまた一から始めるんだ

まるで【自分の存在価値】を試すかのように…




あなたは私に言ったよね?

「セックスが好きな訳じゃない」

確かにセックス依存ではないのは妹としてわかる

それなのに…どうして?



姉は2年前にチョコレート嚢胞になり、緊急入院した

しかし…姉のとった行動は治療よりも風俗の仕事だった

子宮の病気だというのに、破裂したというのに…彼女は病室から脱走した

翌日には仕事に復帰し、そして母に言ったんだ


「私もう子宮とりたい」


愛する娘のその言葉に…母は、ただただ泣いた


女性の象徴でもある子宮を自ら手放そうとする姉は…

『もう完全に人格が破壊している』と、私は思うんだ…



あなたはどうして
身を削って…心を殺して…
自らを破滅へと導くのか?



「もう…誰か…誰でもいいから…お姉ちゃんを助けてよ…」

何度そう願ったことだろう…



Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/01 (Sat) 21:51:17
アスぺ父を持つ娘さん

 別スレで,書いていて調子が悪くなったとおっしゃっていました。
 どうぞ無理はなさらないでくださいね。
 アスぺ父を持つ娘さんにとって役に立つことであれば,
 それを読ませていただくことで,私も救われたり学べたりします。
 でも,それが無理を押す形になるのであれば,
 それは私にとっても願いの他になります。
 そのあたり,どうぞ「自分本位」でお願いします。

 ほんとにナイーブな問題ですから,
 どうぞくれぐれも無理のないように……
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • どんぐり
  • 2014/11/02 (Sun) 00:55:22
アスペ父を持つ娘様へ

パンダさんのご意見に 私も賛成です。 つらい過去を振り返り、こちらに書くことで、心の整理がつくならば、よいのですが、

すべてをさらけだすことが逆につらい過去を再びなぞることになり、つらさが増すのではなかろうか、と思います。とてもデリケートな部分も感じますし、すべてさらけ出すことが、果たして、アスペ父を持つ娘さんのためになるのか、心配です。 読む側は、娘様に、共感したり励まされたり、どうにか力になりたくても、励ましたくても、コメント欄を通してしか、気持ちを伝えられないのもまた現実です。
どうぞ、ご自分を大切に、傷が少しでも癒えて、未来に目をむけて娘様には幸せになってほしいです。
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • あすなろ
  • 2014/11/02 (Sun) 02:06:33
あすなろです。

わたしのスレにいただいたコメントのお返事、こちらで。

結婚していても、子どもがいても、中身がお子様の人、たくさんいますよ。この私も。
それがACですから^^;
実はその方が問題が大きかったりします。

娘さんが苦しんできたのも、お父さんのAC部分(ASもありますが、生育歴からくる劣等感大きいですよね)によるものがあるのだと思えば、それがどんなに深刻か……。
『親』と言うだけで尊敬に値するとは一概に言えないですよ。

娘さんはいま、ご自分の周りにも、ご家族の過去にも、ご家族の現状にも、たくさんのことにシンクロしてしまって苦しい状態ではないかなと。
自分の苦しさの原因を探っていきたいというお気持ちもよくわかります。
臭いものに蓋をしていては解決できないという焦りもありますものね。

けれどそうすると、自分のこと以上に、人の責任を背負ったり、周囲の状況と比べたりしやすくなるので、気をつけてくださいね。
家族であっても人は人。その人にしか背負えないものであって、現状が不幸に見えても、それが本当に不幸なのかは他人には決して分かりません。
自分自身についても、それが不幸だったのかどうか……判断できるときがくると思います。

向き合うときか、そうでないかは、ご自身がいちばんよく分かると思います。
分からないときはいったん考えるのを止めて、シンプルに現実の生活のことだけを考えてくださいね。





すみませんでした
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/02 (Sun) 14:42:48
皆さん…

ご心配お掛けして本当にごめんなさい

ずっと現実逃避してきたので…こうして文字にして綴ると実感も湧き、人格が壊れた姉に対し軽く吐き気がしたのは事実です…
でも、無理はしてないです
大丈夫ですよ!

そして、皆さんのお気遣いの言葉をみて…最初は「私のことなんて心配しないでよ!」なんて反発する感情がでてきました

だって人に心配されるなんて、まるで私が弱いみたいじゃないか…って

ずっと強がって意気がって生きてきました

心配されることを嫌い、優しくされたら壊したくなる…そうすることで『私のことなんて誰もみてくれない』現実のほうが居心地がよかった

そして、孤独を感じる現在にしても『強がって意気がって生きてきた結果』と思えば、諦めもつくんだ

なのに『これから先も誰にも弱音を吐かず生きていくのか?』と思うと…目眩がする

自分の性格に生きづらさを感じ『少しずつでも変わりたい』今は、自分の為にそう思っています

反発する前に相手を理解しよう、まずは自分の条件反射を見直してみよう…

皆さんからのコメントを何度も何度も読み返しました

すると『痛みがわかるからそう言って下さるんだ』と…私のような人間に理解を示してくれることに、申し訳ないけれど嬉しいような気持ちになれました

自分にとっては苦しい過去でも『もっと苦しんでる人はいる』と強がってたのはそういう思いもあり、パンダさんがブログで「つらいよな…と共感する」とあって、私だけじゃないんだと改めて希望をもらえました

こんな私の駄文に今まで沢山の方からコメントを頂きました

いくらネットの世界とはいえ『私のような人間と関わっても誰も嬉しくないだろ』と遠慮してた部分もあります

しかし懲りずにコメントを頂き…本当に感謝しています

ありがとうございます


延々に書き綴るつもりはなく、このスレで終わると思います

こんな面倒臭い女ですが、今後とも宜しくお願い致しますm(__)m


Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • コクーン
  • 2014/11/02 (Sun) 15:46:10
自分に正直で素直になり、苦しいことを苦しいと言えることが大切なのだと思います。
他人の反応を気にしていては、いつまでたっても過去から解放されないでしょう。

それができる場所というのを、なかなか簡単に見つけることができないですよね。
専門家のカウンセリングを受けようと思っても、近くになかったり、お金が掛かったり、敷居が高く感じたり、病んでる人が行くところで、私が原因ではない。私は違う!という思いから行くことができなかったり。

自分の辛さに立ち向かうのは、ものすごく辛いこと。強さが必要です。
そして、人の辛さに寄り添うのも、自分の中の闇の部分に共鳴して、辛くなるのも確かです。

娘さんは、皆さんに意見を求めているのではないと思います。
今まで抱え込んできたさまざまな感情や想い、気持ちに寄り添ってあげることが出来れば・・・

受け入れてもらえる経験が、癒しをもたらすのだと思います。

ASの人にそれを求めることができないから、みんな苦しんでいるのですよね。

他の井戸端会議と違い、この場には茶々を入れる人はいません。
それが何よりもありがたいことだと私は思います。
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/03 (Mon) 06:30:03
強がるとかつっぱることって、ある意味精一杯の誠実さだったり、哀しいまでの健気さだったりもするんだなあと、そんなことを思いました。

もちろん世の中、そんな表現はなかなか認めてはくれないでしょうけど、でもそういう表現にはある種の「真実 」と、そして深い傷口が、無防備なまでに素直に顔をのぞかせているような、そんな印象があります。

アスペ父を持つ娘さんの綴られる文章を通して、私はそんな「ほんとうのひとの、自分の姿」に触れるような、そんな気持ちになるのかも知れないです。

あ、でもこれは私の勝手な思い込みですし、アスペ父を持つ娘さんの思いを置いて、「不当に」「美化する」ようなことにもしもなってしまうと、それはそれでまた失礼なことにもなりかねませんね。そこは気をつけるようにします。
父の人間性
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/03 (Mon) 22:59:22
父は人の弱みにつけ込むのが上手いと思う

娘達が父の癇に触れるようなことをすれば、どうなるのか?

母には『お前のせいだ!』と激しく罵倒し責めるのに対し…娘達には、最初は頭ごなしに叱らない

怒りと悲しみを込めて『何でわからないんだ!』と執拗に言い続ける

こちらが深い罪悪感にかられてしまうほど…しつこく、ねちっこく嘆き続ける

それでもわからなければ、母への怒りも激しさを増し…娘達にも半狂乱に怒りだす

もう恐怖でしかなかった

母を守りたいし、自分を守らなきゃいけない

父を怒らせてはいけないと、どんな理不尽な要求にも従う他ないと………


徹底的に教え込まれた幼少期だった



父は…妻である母には専業主婦であることを強要し、華やかで綺麗な女性が好みであるのに対し…娘達には女であることよりも、男と同等に社会で活躍することを強く望んでいた

父に前ではとにかくズボン!スカートは禁止!
肌を露出した格好は許されなくて、色気をだすような振る舞いも許さなかった

『女はずるい生き物だ』と何度も言っていた

父の暴言に母が涙すれば『女は泣けばいいと思ってる』と…吐き捨てたときもあった

姉はバツイチで、20歳のときに結婚したのだが…それを知った父は『あいつは結婚に逃げた女だ!』と非難した

父は私達に何を望んでいたのだろう?

離婚後に父と母と一緒に食事をすれば…大学生だった妹の就職にうるさく文句をつけていた

『商社じゃなきゃダメだ!』

しかし、妹の夢は…全く違うものだった

あろうことか父は去年…妹のアドレスを入手し、妹の夢を全否定した内容のメールを送りつけた

妹は泣いていた、当たり前だ

ずっと連絡も会ってももらえない三女に、どうしてまた嫌われるようなことをするのだろうか?

どうしてそれがわからないのだろうか?


そして、このご時世…公務員が志望する若者が増えているが、それにも父は否定的だった

『夢がない』
『安定に甘えている』

などと言っている…



誰一人、父の望むように育たなかった娘達…


姉は財布と携帯電話だけをもって、飛び降りの自殺未遂をした

そこには、父に繋がるものなど何一つ入ってなかったはずなのに……

警察が一番に連絡をしたのは父だった

それまでにも姉はオーバードーズやら警察沙汰になる騒ぎを起こしていたが、いつも母に連絡が入っていた

何故?
どうしてこのときばかり?
よりによって一番知ってはいけない人に…

父を知る人達の全員がそう口にした

でも、私は思ったんだ

姉は何も言わないが…父に連絡がいくような手段をとったんじゃないかと

きっかけは母との喧嘩でも《自分の危機》を一番に知らせたかったのは父なんじゃないかと…思わずにはいられない

母を庇い、姉が初めて父に反抗したのは高校三年生のとき…そして家を追い出された

誰よりも不器用な姉を私は知っている

許せない相手に「ごめんなさい」なんて言えないんだよ

でも、会いたかったんだよね?パパに……


6年以上の月日が経ち…

再会した父の目に映ったのは…

姉の変わり果てた姿だった



父は毎日のように見舞いに行っては、また訳のわからない説教をしたという

それを聞いて…姉もまた昔のようにニコニコと笑っていた



「夢の中で…夢の中のパパは…すごく優しかったんだ…」

意識不明だった姉は、そう私に言ったんだ


不良になった理由
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/04 (Tue) 21:52:21
物心ついた頃から…父は不良を見掛けると、娘達に『見るな』と厳しく言った

不良に絡まれるからという訳じゃなく『馬鹿がうつる』と言い聞かせた

だからテレビや漫画や小説といったものでも不良に関わるものは徹底的に排除していた

「ダメ」と言われるだけ興味をもつのも子供心…

私は塾の帰りになると、コンビニ前にたむろしているヤンキー達を観察するようになっていた

明るい髪色をして、制服を着崩した若者達…そこには自由の世界があるように思えたんだ


中学2年のいつだったかはわからない

グレるようになった私に、父が上機嫌で話し掛けた内容がこれだ

『この間、テレビでお前のような不良が「ギャルだからって頭悪いと思われたくない」と勉強してたらしいが、美白にして清楚系にしたら成績が落ちてしまったと言ってたぞ(笑)』

だから何だよ?と思い「ふ〜ん」と言っといた

『一番じゃなくていい!二番でいいんだ!』

父はこちらを向いて、力強く言った

…は?

意味が分からなかった

何故か私が勉強する設定になってしまっている…

学校も行ってないし、今更勉強する気など全くないのに…この男は何か勘違いしてないか?

『一番というのは上がいないから下に落ちるしかないが、二番なら上を目指し続けられるんだ!』

言いたいことはわかるが…私には二番だってハードルが高いというのを、この男は何もわかっていない

また子供にプレッシャーを与えるのか?

父の身勝手な考えにますますムカついてくる

大体、ずっと『一番じゃなきゃダメだ!』と言っていたのに…何だか妥協したようにも聞こえた

父の意味不明な発想には、いつもがっかりさせられた


それでも、父は私がタバコを吸いだすと『親が子供の前でタバコを吸ってるからだ』とタバコを吸うのをやめた

母にも怒っていたが、母は変わらず子供の前でもタバコを吸っていた

父は私に言った

『俺がタバコをやめたから、お前もやめろ』


それから、同じ中学の家庭環境が複雑な男の子が親御さんの許可をもらい、うちに住んでいた時期があった

男の子は普通にうちで生活をし、父と母の部屋で三人一緒に川の字になって寝る

他にも家出少年少女が家に泊まりにきたときはあったが、面倒見のいい母はもちろん歓迎していたし…何故か父はそのことについては何もいわなかった

不良は不良でも男友達のときは自分から話しかけたりもしていた

しかし、やっぱり自分の娘が不良なのは許せないのだろう

同居していた男の子の前でも私と父の喧嘩は激しかった

父が怒るとうちの犬は決まって小便を漏らした

止まらない親子の乱闘に…いつも男友達は犬を抱いて、悲しそうにうなだれていた

それが辛くて…私は男の子を家から追い出した


そういえば、犬は『次女が更正するように』なんて…父が言い出して飼ったんだっけ…


ある日、私は髪を金髪にして出掛けようとしたところ…マンション前で父と遭遇してしまった

父の目の色が変わったのがわかった

やばい…そう思い、私は走り出した

父も走って追ってくる

かなり距離をとったところで私は親友の家に逃げ込んだ(あの金を盗った友達です)

友達の家で安堵した頃…

大きな音を立てて、玄関のドアが開くのがわかった

ズカズカと土足で上がり込んだその男は…私の父だった…

そしてすぐに私への殴る蹴るの暴行が始まった

「お父さん…っ!やめて下さいっ!お願いします……っ…!」

親友が必死で懇願するも父は誰にも止められない

友達の家で暴れる訳にいかず、私は抵抗できなかった

一方的な暴力は続き、親友が割って止めに入った

父は私の友達を突き飛ばした

それを見た私の口から出た言葉は…

「…ごめんなさい…っ…」

もう謝るしかなかった

友達に迷惑かけるわけにいかなかった



悔しい…悔しいよ……


男はずるいよ

自分の思い通りにならなければ、暴力があるもんね


父の言い分
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/05 (Wed) 12:43:04
【紹介制の焼肉屋】

私と父、母、父の仕事関係の二人と…ある時、完全紹介制の焼肉屋に父が知人に紹介されたから行ってみようという話になった

受付で「…では、ご紹介者様のお名前をお願いします」と言われた

そこで父はキレた…

『俺はここを紹介されたから来たんだ!ここは完全紹介制なんだろ!何で名前を言わなきゃいけないんだ!紹介制で紹介されたから来たのに何で名前が必要なんだ!』

店員は戸惑いながらも「ですから…ご紹介者様のお名前をお伺いしないとですね、ご紹介して頂いたことにならないので…ご紹介者様のお名前を伺っております」と丁寧に説明するも父は引き下がらない

『だから何で名前が必要なんだ!何で紹介したことにならないんだ!』と言っている…

『俺は紹介されたんだ!』

こうなったら父は止まらない
私は店内をでて店前で待つことにした

10分ほど待つこと…ようやく父達がでてきた

やはり何度も同じ質問を繰り返したらしい

納得できなかった父は大変ご立腹な様子で『この店はダメだ!他の焼肉屋に行くぞ!』と…足早に歩いていった


【虫歯と歯医者】

父はずっと同じ歯医者に通っている

そう!前スレで少しばかり登場した、あの歯医者さんだ

あの歯医者さんも可哀想だと思う…

「君のお父さんは本当にひどいよ!保険診療なのに高いから安くしろ!なんて言いだすから参っちゃうよ…」と、本当に参ってる様子にこの上なく申し訳ない…

ある時、父に虫歯ができたらしい

父と母と三人で食事をしてたところ『歯が痛い、虫歯になった』と切り出した

『あいつ(歯医者)はヤブ医者だ!俺は一週間に一度歯医者に通ってるのに俺が虫歯になったんだ!』

『俺が虫歯になったのはあいつのせいだ!』

歯医者に全責任を押し付け癇癪を起こし文句をつけただろう、この男…あの歯医者さんが参ってる様子が目に浮かんだ

『まぁ、俺が行くといつも貸し切りにしてくれるんだけどな』

それは、他の患者に迷惑だからというのを…この男にわかるはずもない


父は50歳を過ぎてから健康オタクになった

食べ物も身体にいいものにこだわり、人間ドックにも半年に一度通っているらしい

「一年に一度で大丈夫ですよ」

医師からそう言われたらしいが、父は半年に一度通っている

きっと癌の発見が遅れでもしたら大変なことになるだろう…

『お前のせいだ!』

父は間違いなくこう言うだろう


【パスポート】

これも思い出した

家族だけで海外旅行に行こうとしたとき…前日に父のパスポートの期限が切れていることに気付いた

旅行会社の人に『どうして俺のパスポートの期限が切れてないか確認しなかったんだ!お前のせいだ!金を返せ!』と騒いだ

そして旅行は女4人で行くことになった
父のいない旅行はすごく楽しかった


他にも車で事故れば全部相手のせいにするとか…色々ネタはありますが、娘としてここに書くのも申し訳なくなってきましたm(__)m

これは障害なのか?
何でこんな人間性なんだろう…


昔の記憶
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/06 (Thu) 00:09:37
私はずっと東京で生まれ育った

だから家族旅行で自然に囲まれた場所に行くのは楽しみだった

車で緑多い山々の景色を眺めながら…父はいつも唐突に言う

『今からあの山にお前を捨てに行く』

私は不安になって「いやだぁ!うそだぁ!」なんて騒ぎだす

『うそじゃないよ、あの山にお前をポイポイしに行くんだよ(笑)』

父は笑ってる

運転してる母が「ちょっと…」と遠慮がちに口を挟むが、父は続ける

『お前は山で熊に食べられるんだよ(笑)』

私は「いやだ!いやだ!うそだ!捨てないで!」と泣きわめく

父はいつだって私が泣くまで言葉を止めない

なのに泣き出せば『うるさい!』って怒られる



「嘘だよ」「冗談だよ」って言葉はくれない


不安が続く中…捨てられなかった現実に安心するしかなかった



転落人生・1
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/09 (Sun) 13:52:42
高校時代…

思い返せば…

私の過ごした3年間は青春と呼べるものじゃなかったな



父は別居をした母に対し『お前らが勝手に出てったんだ!金はやらない、車でも売って生活しろ!』と…子供が3人もいるというのに養育費を払うことを拒否した

母は子供のために車を売り、高級腕時計やブランド品を売り…貯金での生活を強いられた

妹はまだ小学生だ、母は「手に職を」との思いで介護福祉士の専門学校へ通うようになる

高校は父の知り合いの理事長がやっている学校へ入学した

「高校だけはでてほしい」と…もちろん学費を払ったのは母だ

今までとは違う生活に姉は「何この陰気くさい家!」と文句を言った

許せなくて…私は姉に殴りかかった


本当に許せないのは自分自身のくせに


誰も…誰も私を責めなかった

私が『いい子』のままでいたら…家族はこんなに辛い思いしなくてよかったのに

別居して欲しくて、私は非行に走ったわけじゃないのに

なのに…今更、後悔したって遅いのに

この思い、この苦しみ…罪悪感を消すように


私から家族への家庭内暴力は始まった


母・姉・妹…気に入らないことがあれば私はすぐに暴力を振るった

そのうち姉はまた祖母の家で暮らし、妹も私を避けるようになった


いいんだ…これで

別に嫌われたっていい


高校には適当に通いながらも…キャバクラやヤミ*金で働いたり、売*春もした
売*春は裏社会で生きてる男の相手ばかりした
奴らはとにかく金を使う、危険も伴うが金も入るついでに飛ばしの携帯なんかも手に入った
そのうち職質を免れたい男の同伴やら、ヤバイ場所の留守番やお使いとか…色々とやっては小銭を稼ぐ日々…
普通のバイトもしたが、言い掛かりばかりつけるチンピラが「あの女をだせ!」と押しかけてきたことがあり…やっぱり私は疫病神なんだな、と思ってやめた

たまに家に帰っては身体のどこからか流血してたり、顔にアザがあったり、歯が欠けてたりするもんだから…母はとても心配していた


それでも明日が見えない生活をやめようとは思わなかった


「生きてるの?」

3日に一度は必ず届いた母からのメール


「生きてるよ」

「まだ生きてる」

そんなふうに返してた


母は…どれだけ不安な日々を送ってたんだろうな…


ある日

ソファーで眠ってた私は悪夢で目が覚めた
身体は寝汗でびっしょり濡れていた

母が心配そうに私の顔を覗き込んだ

「ずっと…ずっとうなされてたよ…?“私いい子だよね?私いい子だよね?”って…ずっとうなされてた……」


そうだよ

本当は『いい子』でいたかったよ

でも今更『いい子』になったって現実は変わんないじゃないか…


「あっそ」

心の中で悪態をつきながら、短い返事をした


学校に行けば普通に友達はいた

でも中学時代の親友の裏切り以来…私の交遊関係はより広く浅くになっていた

今思えば…中学時代のたった一度の裏切りで傷付いて、誰とも親密な関係を築かなかったのは大きな損失だと痛感してる


相変わらず、自分は何をしたいのか…わからない日々は続いた


そして…

些細なことで口論になった私は、また母を殴った

こめかみに入った拳は…いつもと違う感触がした

――やばい…っ…

直感的にそう感じた

母はそのまま後ろに倒れ、声を上げずに…頭を抱え、うずくまる


時が止まったようだった


ようやく…母が口を開いた

「…こわい……こわいよ…もう、いやぁ…っ…」


こわい?
私がこわいの…?


目の前が真っ暗になった

大好きな人に恐怖を与えることは、これほど絶望的な気持ちになるのか…



パパは…誰かに恐怖を与えて、こんな気持ちになった?


もう、光なんて見えない


さらに自暴自棄になった私は覚醒剤に手をだした

他にも大麻、MDMA、ケタミン…薬物に蝕まれ、自分の心すらどこにあるのかわからなくなった


そして、高校を卒業した私に母は言った

「家をでて欲しい…ママの子供はあなただけじゃないの、迷惑だから…でてって欲しいの」

「…わかった!」


傷ついてなんかない

人を散々傷つけた私が傷ついたところで許されるはずはない…馬鹿な私でもわかってる

いつだって自分の気持ちに気付かないフリしてた



しかし

その後、私に転機が訪れることになる

もしも…これまでの私の人生が不幸だというのなら

これは、ほんの序盤に過ぎないのかもしれない
転落人生・2
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/10 (Mon) 12:41:50
一人暮らしを始めて数ヶ月がたった頃…

中学生だった妹が《血管性紫斑病》という病気になった

医師から告げられたのは「このまま悪化すれば人工透析になります」とのことだった

妹はもう歩けない状態で入院生活を余儀なくされた

電話でそう私に告げた母の声は…ショックを隠しきれない様子で、涙ぐんでいた



神様…どうして妹なの?

どうして私を病気にさせなかったの?



当然ながら…私からの面会は拒否された

それでも、私にできることは何だろう?

側にいることが許されないのなら…影で支えよう

環境を整えてあげよう



そうして私は――

薬物を絶ち…


3年半ぶりに父と再会した


今度こそ【家族の在り方】が変わりますように…そんな期待を抱きながら―――



よく「久しぶりに会った親が小さく見えた」とか言うけど…そんな印象を持つことはなく、至って昔と変わりない父がそこにいた


「生活が大変なので家族を養って下さい…お願いします!」

私は頭を下げて父に頼んだ

母から私が何を話すか聞いてたであろう父は…相変わらず威圧感たっぷりで、でもどこか嬉しそうな雰囲気だった

『それはいいが、俺はお前のことが信用できない!まずは何でもいいから仕事をしろ、バイトでもいい、話はそれからだ!』


そうして私はコンビニでアルバイトを始めた

たまたま友人のバイト先が人手を探してるとのことで声が掛かったのだ

父に報告すると、父はわざわざ仕事の人間を連れて視察しに来た

父とは月1で面会し、真面目に生活する日々は続いた



時が経ち――

季節は春になった


妹の病も回復の方向に進み始めた、その頃…

父は約束通り、家族の為に広く綺麗な賃貸マンションを与えてくれた



側には、ピンク色の花を咲かせた桜の木が立っていた――


それを指差して父は言った

『ほら、綺麗だろう…お前がよくなれば、みんながよくなる…!』


私がよくなれば、みんながよくなる

やっぱり全部、私のせいだったんだ…!



その言葉は…

まるで私以外の家族全員が人質に取られたような

【私がしっかりしなければ、家族は不幸になる】

そんな…強迫観念になっていた



新しいマンションには私の部屋もあったのだが、私はそこに住まなかった

その内、離婚した姉が戻ってきて…私の部屋は姉の部屋になった


定期的に父と面会しながらも、安定した日々を送っていた

相変わらず、父は不愉快なことばかり言うが…私が我慢すればいい、家族が幸せならそれでよかった


いつの間にか妹や姉とも仲良くなり…改めて私が間違ってたんだと思うようになった



しかし、予期せぬ不幸はまた訪れる…

そう…姉のオーバードーズとリストカットだ



転落人生・3
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/10 (Mon) 22:30:53
「ただいまー!」

久しぶりに実家に戻った私は、るんるん気分で家に上がる

母や妹と言葉を交わし、バルコニーを見ると、姉がタバコを吸っていた

私が声を掛けると、姉も笑顔を見せる

しかし…それと同時に私の目に映ったのは、姉の手首に無数に付けられた生々しい傷だった…

「……ねぇ!それ何…!?」

姉は特に焦る様子もなく手首を見せていう

「知らないの?」

「知らないよ…!ねぇ、どうしたの!?」

「1ヶ月前くらいだよ、オーバードーズして手首を切って外で倒れてたの」

「どうして…?」


「ママにあんたと比べられたから」


私は泣き崩れた
悔しくて悲しくて、涙が溢れてくる

どうして…?
どうしてなの?

『お前がよくなれば、みんながよくなる』って、パパ言ったよね?

なのに…どうしてなの?


私は母を責めた

「子供の気持ち考えろよ!!」って泣き叫んだ


姉は言っていた、母はいつも私の話ばかりするんだと……母にとっては不良だった娘が更正したことが嬉しくてしょうがないんだろう

父と会えば、父が容赦なく投げ掛ける言葉にただ耐えてる私に…いつも「えらいね、えらいね」なんて言っていた

でも、それは家族みんなが幸せならできたこと

1人でも欠けていてはならない、そんなことは間違ってる


「私が真面目にやれば、姉が不幸になるの…?」

いつも心のどこかにあった思い


本当は…父と会うたび感じてた

やっぱり「何かがおかしい」って、ずっと思ってた

「この人に愛はあるのか」って、ずっと疑問に思ってた

でも、意気地無しの私は「これ以上、家族が壊れないように」って気付かないフリしてた

母も私と同じ、病んでる姉を助けてあげることもできない、そんな状況もわからない父

家族として全く機能なんてしてない


ねぇ、家族って何なの?



いつからか、また私は覚醒剤を使用するようになった

父と会った後は、必ず覚醒剤をやるようになった

本当は、父がいう言葉に何度も何度も泣きたくなることばかりだった

この掲示板で綴ってきたことは、私の脳が覚えていられたこと…嫌なことは覚醒剤で忘れられた


覚醒剤はやったりやらなかったりだったけど、私にとって精神安定剤のようなものだった

何もしてあげられない自分だから「大丈夫、私は悪い子だよ!病んでるのはお姉ちゃんだけじゃないよ!」って心の中で姉を慰めてた

本当はずっと苦しかった


それでも【私がしっかりしなければ、家族が不幸になる】って、ずっと信じてた

だから、覚醒剤をしながらも…アルバイトを経て、派遣社員になり、正社員になった


そして、姉の自殺未遂……最初はずっと母から事故だと聞かされ、姉も母に合わせて事故だと言った

でも、私にとっては同じこと……「どうして事故に遭ったのは私じゃないんだ」と、自分を責めた


実家に帰れば、鬱がひどくなっている姉

それでも頑張らなきゃいけない自分



どんどん狂いだす私の人生

壊れていく、家族という存在


転落人生・4
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/11 (Tue) 21:39:30
愛がわからない私に父の愛なんてわかるはずもなかった

彼氏になる人は、もちろん恋人で、でも友達でもあって、親のような存在で……私にないものを全部補って欲しかった

だけど、今振り返っても私の存在は彼にとって負担でしかなかったな……

私は好きな人につい意地悪をしてしまう

それは、くしゃみがでそうな彼に「わー!わー!」なんて言って邪魔したり、疲れて寝ようとしてるのに「遊ぼ!遊ぼ!」とうるさく言っては困らせたり…些細なことなら沢山あって

街中でわざとはぐれては…あたふたと私を探す彼が楽しくて、それで普通にいられたら途端に私は不安になって、彼の前に立ちはだかり「何で私のこと探さないの!?」って泣きわめいた

「携帯に電話しようと思って…」そんな言い訳なんて通用させない「そんな簡単なことしないでよ!」って、わがままばかり言ってた

いつも甘えてばかりいた

でも、彼氏の前では素の自分でいられた

よく泣いて、よく笑っては、よく怒ってた

その中でも私の《怒り》の感情は彼を精神的に追い詰めていった

彼に対しても私は、殴る蹴るなどの暴力を振るった

テーブルの上をぐちゃぐちゃにしたり、コップをテレビに投げつけて壊したり、炊飯器を投げたり、パソコンを壊して、携帯を折ったり……彼が逃げれば、マンションのポストをボコボコにしたり、自転車のタイヤをパンクさせたり、監視カメラを壊したりもした

何かを破壊しないと、どうしても気持ちが収まらなかった

彼のことが大好きなのに……

彼はよく言っていた
「普段のお前は本当に俺をよく気遣ってくれて、甘えん坊で可愛くて…俺にはもったいないと思うくらい愛を感じるのに、どうして急に変わるんだよ?」

そんなこと私にもわからないよ……

ただ、私は彼がちょっと注意したり怒るだけでも過剰に反応した

怒るということは「私のことが嫌いなんだ」という《恐怖》にすぐ変換されてしまう

だから、どうしても許せなかった

ねぇ、パパも同じ気持ちだった…?

私は彼が思い通りの対応をしてくれないと、満足するまで何度も何度もやり直しさせた

私を怒らせれば「私に謝って!」「もっとちゃんと謝って!」「もっと申し訳なさそうに謝って!」キリがないくらいにしつこく言った

思い通りにならないと「愛されてない」と不安になった

自分だけが不安だと思い「もう別れる!」と言っては彼を不安にさせた

こんなに大好きなのに………


【愛とは許すこと】

ママの聖書に書いてあった

だから私は彼の大事なものを奪っては「私のこと好きなら、これ壊してもいいよね?ダメなら別れる!」なんて脅した


【愛は金だ】

そう思ったら、私は彼に毎回金をせびって「足りない!」と言っては暴れた

私のせいで仕事をやめた彼氏もいた、私のために借△をつくった彼氏もいた

気付いたら…彼と同棲した部屋はいつも物が散乱して、物は壊れてて、ガラスは割れて、天井や壁にはシミが飛び散っていた

その現実を見て…私はいつも悲しくなる

「ごめんね…」
床に散らばったガラスの破片を片付けようとすると「危ないからやめろよ」といって、自分が片付けるような優しい彼氏ばかりだった


円形脱毛症になったときも「これ絶対お前のせいだよな(笑)」なんて笑って許してくれる彼氏ばかりだった

だけど、私が彼にストレスを与えてるなんて思いたくなくて「嘘だ!」「ねぇ嘘って言って?」なんて駄々をこねた


時折、哀しそうにする彼の顔をみるのが辛くて「私はこんなに好きなのに何でわかってくれないの!?」って彼ばかりを責めた


ただ、愛したい、愛されたかっただけなのに


でも、わかってた
喧嘩するたび、暴れるたび、私が彼を苦しめてること

そのたびに私はこわくなって「今度こそ捨てられてしまう恐怖」に怯えてた

なのに、私の行動はエスカレートするばかり

その恐怖の限界にきたら、私から別れを告げてしまう


ただ、愛されたい…傷つきたくないだけなのに


もう、これ以上…苦しみたくないだけなのに
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/16 (Sun) 07:31:15
とても衝撃的なとか、凄惨な、といった展開ですよね。何となく話は傷害や殺人にまで進むのかもとも感じていましたが、そうなんですね。

今は話が薬物中毒の状態でのことなので、どこまでが事実でどこまでが幻覚なのかも私にはよくわかりませんし、もし3年前にその事件があったあったのなら、既に警察にも通報されているのですから、今は裁判中であれ、もう早めに判決が確定しているのであれ、自由の身でいられる状況ではないでしょうから、考えてみればそこもちょっと分からないところです。

そういういろんな状況のわからなさを抱えながらですが、それでもすっと読めてはいたのが、最後の展開は気持ちがついていかず、それは薬物の影響もあるのだろうかなどと思いました。薬物の世界は本当に知らないので。

復讐するは我にあり、という映画があり、そのなかでは逃亡する連続殺人犯が、生まれて初めてのように自分を受け入れてくれる女性に出会って一緒に暮らすんですが、その人を最後に殺してしまいます。それはもしかすると「受け入れられることへの激しい葛藤」の結果なのかなとも思いましたが、そういうことでもないように感じましたし。

今の段階では、精算と再生という言葉が思い浮かびます。そうなら私にはわかる感じも出てきますが、もちろん的はずれかもしれません。ただ、そういうものであってほしいという願いがあるのは間違いないでしょう。

凄惨な場面については、具体的に描かれることはアスペ父を持つ娘さんには必要なことかも知れませんが、多くの方には辛すぎることにもなると思うので、そこは結果だけで流していただいた方が良いように思いました。


お返事
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/16 (Sun) 07:57:50
すみませんでした
内容を編集します
本当に気分を害してしまい申し訳ありません

ただ、話はまだ続く予定でしたが…結果的に警察には捕まってません
読んだ人がスッキリしないと思うので流れだけ書かせて頂きますね

まず、刺したのは背中でした
途中で骨に当たり、出血は酷いですが、大事には至ってません
刺したことで、その場の空気が変わり、私が行くと言い出し一緒に部屋をでて飲み物を買いにでました
そしてマンション前で乗り込もうとした警察と鉢合わせ、結果として部屋はみられてません
通報内容は『ヤクザに女性が監禁されてる』とのものです
だから薬物が関与してるとしても、警察にしたら監禁されてると思った女性が一緒に外にでてることで、びっくりでしょう
そして男は背中から血を流してる
その時点で通報内容と違う状況になってます
男は警察を見て驚き、逃亡しました
そして私だけ警察につれてかれましたが、調書もまかれず帰されました
組織対策課にしたら私が刺したことよりも組のことを知りたがってました
私は見た目、おとなしそうにみられ、注射痕、刺青等なく普通の会社員てこともあったんでしょう
「あんな男と付き合っちゃダメだよ」なんて言われました
刺しても被害者が訴えないというなら、事件にならないんですよ
彼はその後の警察からの電話にはっきりと「訴えない」と言いました
訴えれば私が全部しゃべると思ったんでしょう

つまり、監禁事件でもない傷害事件にもならなかったということです

Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/16 (Sun) 09:31:41
アスぺ父を持つ娘さん

 私は気分を害するということは全くありませんでしたよ。
 ただ,心配なのは,それだけの体験を書かれる時に
 たとえば薬の力を借りなければいけないような状態に
 なっていらっしゃらないか,
 といったことです。
 それがないのならとりあえずはちょっと安心ですが。
 
 
お詫びと説明
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/16 (Sun) 20:51:26
ご心配をお掛けしてるようで申し訳ありません
私としては前スレで『足を洗った』との内容を書いてたので、皆さんもその前提で読んで下さってると思ってました
なので、もちろん今はやってません
薬物をやめた経緯はまた後で書きますが…あまりご心配をお掛けするわけにもいかないので、現在について先に言っておきますね

私にとって覚醒剤とは精神安定剤のようなものと書いた通り、幻覚や妄想といったもの、今現在も“薬物による後遺症”は特に感じません

しかし、不安はありました
なので去年、ある専門機関に相談しに行きました

私をみて、びっくりされました
9年やっていたように見えないと言われました
幻覚や妄想があればもちろん周りが気付くので……そういう症状もなく、社会人としてやっている私を見て「代謝がいいのか?」等、不思議がっていました
そして「今社会復帰できているなら、薬がない状態に慣れて下さい」「薬物依存の病院や施設のリスクとして、またそういう仲間が新たにできるから…まずあなたは普通の生活をしなさい」と言われました

嬉しかったです
「私はこの社会にいていいのか?」と涙がでました

皆さんにも薬物中毒者のイメージはお持ちであると思いますが…
まぁ、大体あってると思います
幻覚や幻聴や「警察に追われている」等の妄想、薬物欲しさの犯罪や薬物により借△をつくり身を滅ぼす人間を何人も見てきました
仲間もみんな捕まりました

だから私は『自分だけはしっかりしなきゃ』とずっと思ってやっていました

私は10代のとき一度、ホテルで幻覚作用のあるMDMAを4錠も飲み、幻覚が見えたことありました
幻覚が幻覚だと分かったときに一番に思ったのは『関係のない人様に危害を加えては絶対にならない』との強い気持ちでした、何とか乗り切り……それから使用頻度と使用量には気をつけるようになりました

何が言いたいのかと言うと『悪いことをしてる』というのは自分が一番わかってます
事実、社会人としての仕事を持つ自分とのギャップに随分と苦しんできました(現在もですが)
その上で、じゃあ何で薬やったの?と聞かれたら『自分を保つ為』としか言いようがありません……

私の環境にも問題はあったとは思います
薬物が手に入りやすい状況といいますか……
私は不良でしたが、いじめは嫌いでした
そして恐喝や窃盗は金を盗られた痛みは知ってるので出来ませんでした
集団行動も昔から苦手だったので、暴走族やギャングみたいなのは周りにいても入りませんでした
でも、不良でよかったなと思ったこともありました
姉が女子高でいじめられていて、それを聞いた私は学校に乗り込んで……いじめられなくなったと姉から言われ「ありがとう」と言われたことでしょうか
今振り返ってもホントそのくらいです

『親への当て付け』でただ不良になり、更正できずに薬物に翻弄された人生でした

『しっかりしなきゃ』との思いは家族に対してだけじゃなく、薬物に対してもあり……ストレス解消のはずが気の休まるものではなかったし、私の安らげる場所は家族にも薬物にもなかったということです

最後に私が男を刺した件についてですが……
「殺してくれ」「刺してくれ」と言われたとき、自分でやれと思いました
しかし、泣いて嘆いて懇願され…自分自身の抱えてる苦しみと同じであれば『助けてあげたい』と思いました
「刺してくれ」が『助けてくれ』との意味にとれたということです
もちろん薬物の影響で状況の判断、気持ちの増強をしたと思いますが、私の意思ではありました
例え法が私を裁こうが、私の誠意でした
そして刺した後に男が「本当に刺すかよ!」と言ったとき、その後のほうがあまりの怒りに錯乱状態でした……
警察にも「刺せって言われて刺して頭おかしいと思わないか?」と言われましたが、本人に言われたのは許せなかった

今だに悔しくて、許せなくて、私の人生で一番、最大にムカついた出来事でした

なので、あまりの怒りに喉がカラカラになり飲み物を買いに行ったのはラッキーでした
私はその時点で「この男をどうしてやろうか」という復讐心に燃えてました
仕事も無断欠勤でクビになるのは確定でしたので、金は引っ張ろうと思いました

そしてヤクザの女になりました

では、そこから物語をスタートさせます


Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/16 (Sun) 22:57:19
やっぱりネットという場で私が理解できることの限界もからんだみたいですね。
改めて書いてくださって,こんどは気持ちが付いていかない,ということは
ありませんでした。

>「刺してくれ」が『助けてくれ』との意味にとれたということです

私が同じ状況になったら,実際そうすることはないと思いますけれど,
それでもアスぺ父を持つ娘さんのその思いにも納得してしまう感じがします。
もちろんそれを称賛するとか,推奨すると言った話とは全く違いますけど,
でもその一貫した一途な思いに納得させられるような気持です。

それが社会的には「転落」なのだとしたら,
私もこれを読ませていただきながら,一緒に転落しているのかもしれません。
しかも自分にとっても大事な転落と思えるのが不思議と言えば不思議です。 
転落人生・5
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/17 (Mon) 01:05:29

いつからだろう

私を支配していたのは父じゃない


【家族という存在】だった


母はいつも遠慮がちに言う

「来週、パパと会うけどいい?次女も一緒にって…」

「わかった、いいよ!」

私に断る理由なんてない


私が、自分自身でしていた支配………


相変わらず、父との定期的な面会は続いている

月日が過ぎるばかりで…家族の心が病んでいる現状は変わっていない

焦る気持ちは…さらに薬物依存へと堕ちていく


それでも信じていた

いつかは…私の思い描いた家族になれるって

ずっと信じてた




3年前


そこは東京の歓楽街
デリヘルの待機所や外国人が住んでいるようなマンションだった

ヤクザの男と同棲し始めた私は、自らも薬物の密売に関わるようになる

毎日毎日、覚醒剤があるのが当たり前の生活

毎日毎日、仕事もせず覚醒剤を使用する日々


そんな毎日の中でも、いつも頭の中には【家族の存在】があった


そんな現状も知らずに父の相談をしてくる母に…姉の話を聞き、妹の愚痴も聞く

いつだって私は《しっかりした次女》でいなければならない

本当はこんなに弱い人間なのにね


私という存在が、必死で繋いでいた家族を壊したくない…なのに日々増していく思い

覚醒剤をやればやるほど、家族の現実に苦しくなる


多分、もう限界だった


私はいつまで薬に逃げるのだろうと


だから、私が覚醒剤をやめる為に…まず姉に立ち直って欲しかった

毎日毎日、私は姉と電話で話すようになる


いつも…パパの話だったよ


私は覚悟を決めた

新年の挨拶メールを父に送ると、すぐに返信がきた

だから私はその返信にこんなようなメールを打ったんだ

※父のメール内容は大体覚えてますが、私が送ったのはうろ覚えなんで正確ではないです

「うちは女ばかりの家族で…パパは苦労したと思います。大変だったと思います。扱いの難しい娘達にどう接すればいいのか悩んだことでしょう。馴染めなかったことでしょう。私はいつも気掛かりでした」

『そうですね、あの家に帰るのが嫌で、よくパチンコ屋で時間をつぶしてましたよ。母厳しく、父優しくが理想ですが、うちは逆でしたね。』

私は涙が溢れた
それは、父と初めて共感できたこと

《家に帰りたくなかった》という思い

広い部屋、大理石のテーブル、キラキラと輝くシャンデリア……友達が羨ましがったあの家に、誰も帰りたくなかったんだね


『母厳しく父優しく…』は意味わかんなかったけど
何だか、私は初めて父と通じたことで嬉しくなり、早速本題に入った


姉が、ずっと苦しんでいること…
姉は、ずっとパパを想っていること…

最後に「パパから姉にマメに連絡して欲しいんです。今日何食べた?とか、そんな話でもいいんです。姉を助けられるのはママじゃダメなんです。パパを必要としてるんです。どうかお願いします。なるべく姉に構って欲しいんです、本当にお願いします。」


なのに……

父からきたメールは
無情すぎる残酷な内容だった

『何言ってんだ?』

姉の苦しみを貶したように始まり…姉の悪口に続いた

そして最後に『お前も許されたわけではない』なんてきた………

何故、私が許しを乞わなきゃいけないんだ

一瞬でも「わかってくれる」と期待した私が馬鹿だった


悔しさに涙が溢れる

どうしようもなく悲しくて……



また私は覚醒剤に逃げたんだ



Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/17 (Mon) 07:54:56
やはり気持ちがすっと寄り添えない部分がありました。それはアスペ父を持つ娘さんが今度は薬の売り手になるところです。そういうことに関わること自体は良い悪いは別にして、状況次第で逃れられないことも無いとは言えないと思うのですが、私の気持ちがついていかなかったのは、これまでと違ってそこにアスペ父を持つ娘さんの葛藤が表現されることなく、すっと過ぎてしまったように感じられたからでしょう。
多分私の場合、同じ状況を共にする人が、お互いに時に傷つけ合うこともありつつも、それでもなおなんとか向き合い続けようとすることには気持ちが添うのですが、不特定の人に、意図して害を及ぼすことには気持ちがついていかなくなるのでしょう。
アスペ父を持つ娘さん自身にとっては薬は救いだったのでしょうし、他の人にも救いを提供するんだという感覚が、もしかすると当時はあったのかも知れませんが、今現在の時点でそこがすっと素通りされたように感じられたからのような気がします。
もしかするとそこはあえてそうされているのかも知れないですし、取敢ずの素朴な感想です。
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • どんぐり
  • 2014/11/17 (Mon) 11:18:23
ずっと拝読させていただいていて、話がすすんでいくうちに 本当に深く計り知れない苦しみ、苛立ち、葛藤を抱えられていたことが伝わり、 読んでいて苦しくなります。大人になってアスペルガーの方と知り合い カサンドラになっていくものとはまたちがい…
生まれなときから接していた娘様は 対お父様だけではなく、ご家族のそれぞれの苦しむ姿に小さな胸を痛めながら またご自身も成長する中で 理不尽な(すみません)お父様がわけがわからず、カサンドラを越えて 心 純粋がゆえに純粋さがそうさせてしまっているのか?と思いながら しかし 読み進めるうちに すみませんわけがわからなくなってきました
ここまでならなければならない ここまで傷つけなければならないのは アスペルガーのお父様に対しての 何かきずいてほしいという 叫びなのでしょうか
読み進めながら 娘様が現在は 心の平和をとりもどしてらっしゃることを願うばかりです
お返事
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/17 (Mon) 15:09:44
どんぐりさん

私も読み直してみましたが、わけがわからない(ついていけない)というのは当然だろうなぁとは思いました

特に4番以降の綴りは意味わかんないですよね

『私の気持ちと行動があまりにも伴ってないんじゃないか?』という意味にとれましたので、わかりやすく説明をすると……


人の成長過程では、様々な思いや悩みを抱えますよね

20代というのは、学生から社会人となり…社会人としての責任も芽生えます

そして、結婚して子供ができたりと…目まぐるしく、周囲の環境が変化しますよね

そんな中での、葛藤が私にはあって…昔は一緒に馬鹿やってたのに、自分の幸せに真っ直ぐ進んでいける友人が羨ましくて、それは『焦り』『不安』『プレッシャー』となって…年を重ねるごとに、その思いは増していきました


周りが幸せに思えて仕方ない

「私だって幸せになりたい」

でも、家族の存在が私の心に根深くあって…それを許さない自分がいた

私が非行に走れば、母は私につきっきりで姉や妹から母を奪った自分

母や姉妹に暴力を振るった自分

家族の気持ちなんて労ってはくれなくて、そうなった経緯を察してはくれない父

今だ病んでいる姉


私は許せなかった

そんな家族が許せなかった

一度でも笑い合えたら「じゃあ、みんなそれぞれ幸せになろう」って思えたかもしれない

こんなに苦しいのに報われないなんて悔しすぎる


家族には見せられない心の葛藤を、私は【暴力】という形で彼氏にぶつけていました

そして…社会人としての立場、自分の幸せ、家族という存在が、薬物依存に陥りながらも苦しくなるばかり……

もがけばもがくほど、支離滅裂になり、私はどんどん凶暴になっていきました


薬についても何度も何度もやめようと思いました

でも、いつも「じゃあやめて幸せになれるのか?」と自分に問えば、答えはNOだった

だって、私が薬をやめたところで家族が救われるの?誰も助けてくれないんだよ

自分で必死に繋ぎとめるしか方法がなかった

でも、自分の気持ちを薬で誤魔化さなきゃ、繋ぎとめれなかった


もし私が薬で捕まっても前科がないので執行猶予がつくだろう、1ヶ月ででてこれる、母にはバレるけど、父にはバレないだろうから構わなかった

どうせ父に怒られるのが嫌、責められるのが嫌で、私が捕まったことなんて黙ってるだろうから

ずっとそんな夫婦関係にもうんざりだった

昔っから、子供の問題にも夫婦として機能しない

母が一人で子供のことを背負ってる現状にも沢山だ

ひとりで我慢ばっかしてる母が憎い

そんな母の気持ちをわからない父が憎い



だから涙がでてくる

ちょっと辛くなってきました

説明も支離滅裂になってしまい申し訳ありません


Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/17 (Mon) 16:40:37
辛いですよね。ほんとに過酷ですよね……
何人もの方がその辛さを人ごとに思えずにいると思います。
そのつらさにどう対処するかは人によって,置かれた状況によって
それぞれに違うのでしょうけれど,
アスぺ父を持つ娘さんの辛さを感じないわけにはいきません。

涙の後に,深呼吸ができるといいんだけれど。
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • どんぐり
  • 2014/11/17 (Mon) 17:24:08
人間、ちがう方向をみつめて パッと切り替えられたらどんなに幸せでしょうね。…。 私の場合は 大人になってからアスペルガーの人を愛しました。長い年月関わりましたが結果別れました。そんな血のつながらない私ですら、いまだ別れてもなお、つらい気持ち、憎む気持ち、人として扱われたのかってくらい見下げられたような、バカにされたような気持ち、にも関わらず愛する気持ち、相反する複雑な思いに壊れそうになりますから… 娘様の心中はいかほどばかりかと思わずにはいられません。本当に、アスペルガーと定型の関係は、どうしたらいいのでしょうね。一歩進んだかと思えば いきなり百歩後退することもある。期待させられては裏切られ、喜びを感じては絶望し… うまく 娘様に言えませんし 娘様には及びませんが、アスペルガーの人を愛する人は皆、このような気持ちを抱えていくしかないのでしょうか… …
お返事
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/17 (Mon) 18:01:01
パンダさん

あぁ、やっぱり感覚が違うんだなぁ…と落ち込みますね

薬をやる人間にとって売人になるのは珍しくなく、想定の範囲だろうと思って特に記載する必要を感じませんでした

シャブ中にとって売人と客、売り手や買い手の立場にこだわりはなく、むしろ薬をやってない人間のほうが大多数を占めるわけですから、仲間意識のような…それも犯罪なんで『共依存』の気持ちのほうが強いです

それにマトモな人はまず薬なんてやらないでしょ?
薬をやってる時点で、何かしら人生に障害を抱えてるのは見えるわけです
その時点で『痛みの共有』ができちゃうわけです

だからシャブ中同士が打ち解けるのは早いです
私も普通の人とは距離を取りますが、シャブ中なら気兼ねないですから……

上記の内容は、多数の薬物依存者に当てはまると思いますが、以下は個々の考え方です

私自身は薬を売るのに『人を救っている』『人助け』をしている感覚は全くありません
葛藤がなかったわけではなく、男のほうは「俺は薬で人を幸せにしている」なんて口にしていて…信じられないし、強い憤りを感じました

しかし、私が売人の手伝いをしたのは10代の頃にもあったんで、犯罪として『ひとくくり』にまとめてた感覚はあります

薬物依存者本人に対しては『痛みの共有』をしてる意識のほうが強いですが…
薬物依存者の『家族の存在』が見えたりしちゃうと、葛藤というか…絶望的な気持ちになりました


18歳のとき、初めて薬を渡しに行った記憶は未だに忘れられません

ドアを開けて出てきたのは、赤ちゃんを抱っこした母親でした

あまりにびっくりしてしまい…
「入って!」と言われ部屋に上がり物を渡すと、母親は赤ちゃんを椅子に置いてその場で炙り始めました

私は呆然としてしまい…そんな私の様子なんて構うことなく「ねぇねぇ、あなたもやってるの!?」と仲間意識なのか、馴れ馴れしく話続ける
赤ちゃんが気になって何話したか覚えてません

私は赤ちゃんばかり見つめてました
心の中で「ごめんね」と謝りました
でも、赤ちゃんを救えるわけじゃない

そういう葛藤はありました

でも……こんなのは氷山の一角です

妊娠中に覚醒剤をやり続け、破水し救急車で運ばれ、バッグの中から覚醒剤が見つかり、出産した女は刑務所、子供は生まれてすぐ施設にいってしまったとか……

薬の受け取りを中学生の娘に頼むような母親もいます

腐ってますよね

だから私も腐ってるんだと思います



普通でいたいのに、もう普通の感覚には戻れない、後戻りができない……それが今抱えている私の『苦しみという代償』です

昔はわからなかった
犯罪者が何で同じ過ちを繰り返し刑務所に入るのか、今ならわかってしまいます


Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/17 (Mon) 22:49:48
こんな風に改めて説明してもらもらうと、不思議なくらいに何だか分かってしまうような気になります。共感と言えるものなのかは分かりませんが、ああ、なるほどなあと感じてしまうんですね。

売人と買い手の間に仲間意識がということなど、言われてみればとても納得できますが、聞くまでは本当に想像すらしませんでした。

アスペ定型間でお互いの常識がほんとに違って、思わぬところで理解が出来ないように、薬を介して成り立つ人たちの世界については、それを経験していない者にはまるで気づけないことが沢山あるんだと思います。

当然、薬物の世界に生きたことがある人は、自分のリアルな体験や思いをなかなか理解してもらえない訳ですから、一種のカサンドラ状態にもなりますよね。もしそうなら、自分の世界をわかってくれる人との繋がりを抜けにくくなることも当然のように思いました。

腐っているということについて、確かに自分自身の体や心、そして回りの人たちのそれも侵していくのだとすれば、そういう表現も無理はないのかもしれません。

ただ、それと同時に、その状態を腐っていると感じる自分がいるということは、もしかすると何か大切なものがそこにあるかもしれないという気もします。

つまらない気休めの言葉は意味がないように思いますが、今の段階では私がひとつの手がかりとして気に止めてみたいことのひとつですね。アスペ父を持つ娘さんの世界をさらにどこまで理解できるか、また違和感を感じたり分かりにくいことがあったらお尋ねしますし、よかったら教えてください。
振り返れば
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/19 (Wed) 21:48:11
ずっと

ずっと、わからなかった

どうして私の家族はおかしいのか、ずっとわからなかった



「幸せだったのはいつ?」

そう聞かれたら、私はこう答えるよ

「ボロボロだったあの家!おじいちゃんとおばあちゃんがいた、5才までいたあの頃だよ」って



物心ついた頃から……原因はわからないけど、父が暴れることはたまにあった

父が暴れだすと、おじいちゃんは私の手を引いて、隣の部屋に行って絵を描いてくれたんだ

競馬が好きで、いつもお馬さんの絵だったけど、本当に上手くて、私もこんな風に絵が上手くなりたいって思った

おじいちゃんがいたから、父が暴れたことなんてすっかり忘れられた


なのに…

妹が生まれる前に離れて暮らすようになると、私を守ってくれる人はいなくなった



気づいたら

父はいつも訳のわからないこといっている

母は、そんな父に無理して合わせてる

姉は部屋でくるくるとまわるようになって

妹は首がカクカクするようになった



ずっと

ずっと、わからなかった


でも、私の家族は何かがおかしいって、ずっと気付いてた

でも、何がおかしいのかずっとわからなかった



父の声、母の声

目を瞑っても、耳で聞こえてしまう

耳を塞いだって

そんなときに…

私の手を引いて、救ってくれる人はもういない


だから、みんなそれぞれ

『自分自身に助けを求めた』


子供にとって

【逃げる場所がある】というのは、救いだと思う




先日…交番で道を聞いていると、小学生の男の子2人がきて、泣きそうな声で言っていた

「お父さんとお母さんのケンカが止まらない、助けて下さい」

男の子2人は、お巡りさんに促され交番の中へと入っていった


その様子を横目に、昔の自分を思い出したんだ

「助けて」って思った自分、でも「助けて」って誰にも言えなかった


そんな私は、心の中で呟いた

「お巡りさんはね、君たちのお父さんとお母さんを助けてはくれないんだよ」


私も助けてあげられない

「ごめんね」って、胸が傷んだ


アスペルガーの父へ
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/24 (Mon) 22:31:14
今更だけど、パパはいつも自分勝手で私を悩ませる


思い出したよ、あれは5年ほど前…パパが再婚した頃だった

いつものように母と私と3人でご飯を食べた後には決まって喫茶店でケーキを食べてた、その時……

パパは急に黙りこんで、私に言ったね


『姉妹仲良く、助け合って生きていけよ』


急にそんなことを言い出すから、訳がわからなかった

そして、また急に黙り込んで……言ったね


『ママを大事にしろよ』


そう言ったんだ

また今度は力強く言う


『ママを大事にしなきゃダメなんだ…!』



私は……

自分はママを大事にできなかったくせに何言ってんだと思った

自分は兄弟不仲だったくせに何言ってんだと思った

自分の出来なかったことばかり私に押し付けた


だけど、もしかして

パパは自分のように生きて欲しくなかったの?



いつかのパパからのメール


『人間関係は大変だ、小生もまだまだです!お前も負けるなよ』


いきなり、そんなような内容を送ってきたときも
私は、別に人間関係で悩んでないのに何言ってんだと思った


だけど、もしかして

相手を察することができないから、自分が悩んでるように私も悩んでると思ったの?



パパが『世界で一番、大事なものは何だ?』執拗に子供に言い聞かせたのは…

コミュニケーションに苦労した父が、そんな苦労を子供にして欲しくない、自分が大事だと思うことを一生懸命に伝えようとしてたのかもしれない


いつも訳わからないことばかり一方的に言いながらも、母と私と3人で会った後は……

『風邪を引くな』とうんざりするくらい言って

『これは身体にいいんだから、みんなで食べろ』と健康食品を母に渡して帰ってたね

それでも母と私は、それまでの時間で傷付けられた言葉を処理するのでたくさんだったんだ



私は、いつのまにか見えなくなってたのかもしれない

母も姉妹も私も「これ以上、傷付きたくない」と見えなくなってたのかもしれない

もう期待して裏切られるのがこわかったから、父という人間を決めつけて、諦めたほうが楽だったのかもしれない


妹はずっと父を拒否したまま

姉もとうとう今年に入り、いつまでも母を傷つける父に業を煮やし連絡を断っている

母もいつからか父のことは家賃を払うだけの存在になり、家賃を払ってくれないならと父がもつ母名義の色々を一方的に解約した

そして母は娘たちに言った

「もうママはパパと会うことはないから、会いたいなら自分で連絡をとりなさい」と


私は迷ったままだった


そして再婚が発覚し、今年9月に会った


父は言っていた

最後に姉が父を非難したメールの内容を『姉から何かわからないメールがきた』と

急に母が父を拒否した理由がわからなくて『なんでママの名義のものをそのまま使ってはダメなんだ?』と


もしかしたら

気持ちが変わっていったのは私たちのほうで、変わらなかったのは父だけなのかもしれない


家族って何だろう?


『姉妹仲良く、助け合って生きていけよ』

『ママを大事にしろよ』


ねぇ、あなたは何を私に託したかったの?



あとがき
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/27 (Thu) 00:41:42
まず…私のこんな駄文を読んでくださった全ての方々、途中からゴチャゴチャしてしまい申し訳ありませんでした
そしてありがとうございましたm(__)m


私は20歳のときに精神科医による性格診断を受ける機会があり、その診断結果は一般的な人とは極端に違ったものでした

そのグラフを見て医師は「これが、どういうことか分かりますか?」と私に聞きます

私は人とそんなに違ってはいけないのかと「わかりません」と答えました

そして医師は私の目を真っ直ぐに見て言いました
「あなたは強いです、とても強いです…恐らく、ほとんどのストレスは誰にも頼ることなく自分で解決してしまうことでしょう」

「でも……あなたは自分が抱えられる以上の強力なストレスを受けたとき、1人では立ち直れません、自分を保つことが出来なくなるでしょう」

医師は優しい声と悲しそうな目で、強くはっきりとそう言う


私は、父と最後に会った日…父の息子を殺そうと思いました


なのに、私の中のもう1人の私が『そんなことをしたって幸せにはなれないよ』と訴えた

そして、此処に書きはじめました

初めて誰かに聞いて欲しいと思いました

父に『捨てられた』と思ったあの日が「1人では立ち直れない」出来事だったのかもしれません

前半の途中で「父に愛はあった」と区切ってますが、あのとき無理矢理でも「愛があった」と思わないと、殺人まではいかなくても…何かしら危害を加えようとする思いが、ずっと頭にありました

しかし、その後も過去を振り返り続け……
『もう、父を1人の人間として認めてあげよう』という気持ちになりました

『許してあげよう』と…


私は息子を殺そうと思ったけど、息子が憎いわけじゃない……父に地獄をみせてやろうと思った

父のことは殺さない
何故なら父も人殺しだからだ

人の存在を殺し、人の気持ちを殺し続けた


だから私は……

『お前は、私という罪深い人間と共に、社会から疎外され、世間からも迫害を受けながら、この生涯をかけて償わなければならない』と

『お前が障害だろうが関係ない、お前が私にしたように「お前は人殺しだ」と執拗にいい続け、逃げようものなら追いかけ、お前の全てを邪魔してやる、そして必ず後悔させてやる』と

あの日、私は呪文のように唱えていた


今にも発狂してしまいそうな気持ちの中……
それでも私は私の中で『それでも幸せになりたい』って思いがあった

今は、もう危害を加えようとは思ってません
父に愛とよべるものがあったのかはわかりません
何となくあったんじゃないかなと思ってます
父も父なりに、精一杯のことをしてくれたなら…もう許してあげようと思いました


私が覚醒剤をやめたのは一年半前です

父にも裏切られ、姉にも裏切られたとき、そのときばかりは一心不乱に薬をやり続けました

それでも、幻覚や幻聴をみれるどころか……私の頭の中にはずっと家族の存在が離れませんでした

だから私はセックスばかりしていました
セックスのときだけは、何もかも忘れられた

薬物依存でセックス依存の人生でした

しかし、逃げれば逃げるほど……私の中で『薬をやってセックスをしなければならない』という強迫観念が、私の身体を不感症にさせました

薬やってんのに何で?って……泣きたくなりました

とうとう顔は土色になり、吹き出物が身体中にでてきても、情けなくて、悔しくて、薬をやり続けた、1人暗い部屋で……

涙が流れた

後悔なんてしていない、後悔なんてしちゃいけないんだって
だって、たくさんの人を傷つけてきた
誰かの人生を狂わせてしまったかもしれない
だから、後悔なんてしちゃいけないんだって

でも『何でこんなふうにしか生きられなかったんだろう』って涙が溢れた

初めて自分の人生を振り返った


そして覚醒剤をやめました

今も薬をやりたいと思いません……でも薬をやってわかりました

私には『家族が全て』でした


もう家族は姉妹もバラバラになってしまいました

もう何もかも手遅れだったのかもしれません

もう仕方ないのかなと、いつか時間が解決することもあると、気長に考えています


父は幸せにしてるかな?

再婚した奥さんは泣いてないかな?

子供は笑ってるかな?

そんなことを思います


私にこれから人を愛することができるのかな?

誰かに愛されることなんてあるのかな?

今が幸せなのかもよくわかりません


だけど、こんな馬鹿な女でもわかったことがあります

私には『親に愛されてない』と思うより『親を憎むこと』のほうが辛いということ……

なら、これからも変わらず『父を好きでいよう』と思う

Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • あすなろ
  • 2014/11/27 (Thu) 01:38:13
アスペ父をもつ娘さん

まずは、辛い過去を振り返ってここまで告白されたこと、本当にお疲れ様でした。

おそらく、塞がったかさぶたをふたたびえぐるような、辛い作業だったのではないかと思いますし、今もまだたくさんの血が流れ続けているのではないかと思います。
それでも前のかさぶたのままでは、違和感があったのでしょうから、少しでもきれいな形になってくれたらいいのですが。

カサンドラの辛いところは、自分に傷を与えた相手に罪がないところなんでしょうね。
自分が傷つけらたことをすべて相手の責任にできたら、これほど苦しむことはないのかもしれません。
報復とか、裁判とか、相手の責任を追及できたときに被害を受けた側はある部分で納得できるものなのでしょう。でも、アスペ=定型の関係では、それが成り立たない。
自分はなんでこんなに苦しめられてきたのか? 
自分が悪かったのか?
そんなところから、相手にも傷つけられ、さらに自分自身でも傷つけてしまう二重の苦しみを負うのではないかと思います。

でも、もしかしたら、『責任』を追及すること以外で、自分の傷を見つめる必要があるのかもしれませんね。
アスペ父を持つ娘さんやご家族が傷つけられたことは事実。
それに抗おうとこれまで死に物狂いで生き抜いて結果がこれまでの過程であって、娘さんが受けた傷の深さを思えば、これまで犯した罪は『当然の抵抗』であって、そうでなければ生き抜いてこれなかった。それほど大きなものに抗ってきたということ。

そして、その過程を通り越して、今安定に向かおうとしている。
だからこそ振り返ろうという思いに至った、そういうところなのではないでしょうか。

私がこの間、これまでのことが吹っ切れて、かなり楽になったきっかけのお話があります。

幼いころの傷が痣になっていつまでも残っているのは何故か。
細胞はもうすでにまったく新しいものに生まれ変わっているのに、痣はいつまでも残っている。(BCGの痕とか、転んだところとか)
それは、生まれ変わる細胞に、前の傷を自分自身で遺伝させているからなのだそうです。

傷を自動的に遺伝させている自分に気づけば、きっとその傷を残さない努力もできるはず。
自分自身は日々生まれ変わっている。

そう思うと『これから』に目を向けていけるのではと思います。

お父さんを好きな自分も、傷つけられた自分も、罪を犯した自分も、『今』に至るために必要な要素だったのでしょうけど、そのときの辛さは単なる過去に過ぎない。遺伝させなくても『未来』は築いていけるように思います。
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/11/29 (Sat) 09:23:24
アスぺ父を持つ娘さん

 とりあえず現在までたどり着いたのですね。
 またその後についてとか,新たな思い起こしについてとか,
 よろしかったら教えてください。

 前に傷害や殺人にからむ話もなんとなくありうると感じていたことを
 書きましたけれど,やっぱりそうだったんですね。
 なんとなく納得です。

 なんにせよ,赤ちゃんに手を出さずに済んでよかったです。
 その赤ちゃんも自分の意思で生まれてきたわけではないですし,
 何の罪もないわけですから,お父さんに対する思いを
 そんな形で赤ちゃんにぶつけることは,やはり許されないでしょう。

 あまりに当たり前のことのようにも思うけれど,
 でもやっぱり私の感想として書いておきたかったです。
 ほんとによかったです。

 アスぺ父を持つ娘さんにはいろんな方が救われる思いを持ったように感じますし, 
 またここ以外にもコメントを下さったり,感謝しています。
 これからもまた期待しています。
お返事
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/11/29 (Sat) 21:12:14
あすなろさん

私の生きてきた軌跡を読んで下さった上で、温かいお言葉を掛けて頂けることに本当に励まされるばかりです

自身で人生を振り返っても犯罪者が何を言っても言い訳になってしまうんだろうな、という諦めの気持ちはあるので…ネットでないリアルの世界で自分のことを話すことはないでしょう

例えネットの世界でもこんな人間に優しい言葉をかけられる、あすなろさんは人の痛みがわかる優しい女性ですね

それは、ここを読んで下さった上でも誹謗中傷をしない皆様も同じです

やはり犯罪者に対して世間の目は厳しいことは、身をもって感じています
もちろんそれは当然のことであって、そうでなければ社会として成り立たないことも重々承知しておりますですが、そうであってもこうしてただ耳を傾けて下さったことに…本当に本当に救われる思いがします

これから、どう生きていけばいいのか…不安がある中で、自信を与えて下さいました

それは例え犯罪者でも人として尊重して頂けたというか…(犯罪してもいいという意味ではなく)誤解を招きそうで上手く言えないですが、ただ私という1人の人間を理解して頂けた喜びといいますか、そういう感謝の気持ちでいっぱいです

「まだ先が全然長いんですから!」という希望を与えてくれたお言葉も今だ忘れられません

他スレのあすなろさんの手
記も読ませて頂いてますが、自分の狭い理解が広がる気がします!

これからも読ませて頂きますm(__)m



Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • コクーン
  • 2014/11/30 (Sun) 15:22:51
あとがきを読み、アスペ父を持つ娘さんの心の内に、穏やかさが戻ってきたと感じ、読んでいる私も安堵しました。振り返り吐き出すという作業は、幾度となく激しい苦しみが伴ったことと思います。お疲れ様でした。

正直、私には想像もできないような非現実的な世界でもありましたが、娘さんの手記を通して、ありありと感じることができました。私の心の中に、ひとつの知識として刻むことができ、私の娘たちへの接し方の助けとなりました。ありがとうございました。

過去を変えることはできないけれど、その過去の経験があるからこそ、今の自分が存在しています。
経験に勝るものはありませんし、経験が確実に己の知識となります。
これまでの経験が土台となって、これからが、アスペ父を持つ娘さんの、本当の自分のための人生が始まるのではないかと思います。

人によって、人生の種類も濃さも違いますものね。比較することなんてナンセンス。

人のためと思って行動していることでも、実際は自分のためだったりする。
自分と他人を、知らず知らずのうちに混同してしまってる。
人は人、自分は自分と割り切ることも必要なのかもしれませんね。

アスペの人は、それが自然とできているのかも?自分の身を守っているだけなのかもしれない・・・。

定型の脳は複雑に物事を考えてしまうけれど、アスペの人の脳は、とてもシンプルな考え方をするのかもしれませんね。

違う脳を持っているのですから、共に生活するのが大変なのも腑に落ちる気がします。
どうにもならないところをどうにかしようとして、みんなが苦しんでる。

じゃあ、どうしましょう。

どうにかなる部分を探しているのが、パンダさんのプログなんですね。
みんなの経験や知恵が集まることで、いろんな気づきがありますね。
Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • あすなろ
  • 2014/12/01 (Mon) 12:41:42
>アスペ父をもつ娘さん

私が掛けた言葉は、優しさでも、同情でも、慰めでもありません。
アスペ父をもつ娘さんとは、まったく状況が違いますが、私もようやく自分のACと向き合えるようになってきたところだったので、同調したのです。

別のところで生育歴や親への思いを吐き出していたのですが、友人から『犯罪を犯してもおかしくない状況だったね。よく無事だったね』というような言葉を掛けられました。
自分では淡々と語っていたのですが、そんな反応をされて驚きました。

今の自分は結果としてここにいるだけで、危ういところを渡らざるを得なかったところは、似ているかもしれません。

現在、それらは過去になっているのですから、もう気負うことはないと思いますよ。
私はこんな『年』まで気付けなかったのですから、娘さんに「まだ先が長い」と言ったのは、羨ましい!という実感!

いや、私も先が長いと思うことにします!
ここから頑張っていきましょう~!
お返事
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/01 (Mon) 18:35:11
パンダさん

だいぶはしょりましたが、現在までたどり着きました(汗)
はしょったのはスレ違いの内容でややこしくするのも気が引けたもので…
そして当時の色々な交錯した思いを言葉にするのは、学のない私には困難を極めました(汗)

しかし、父については今でも思うことはあります

父は何故、姉の自殺を語るときに笑ったのでしょう?
あのときの怒りと悲しみと絶望感は今でも覚えています

じゃあ、何で私がシンナーでラリったときは泣いたのでしょう?
あのときの父の予想外の反応には、初めて父の『人間らしい姿』を見た驚きと戸惑いを……今も覚えています

父の泣き顔を初めてみました
それは『男泣き』というような、カッコいいものではなく……どこか手足の動きが不自然で、何度もしゃくりあげながら、過呼吸になりそうな勢いでした

こんなシンナーでラリってるような女が(パパ、大丈夫?)と心配になってしまったほどです
言葉で当時の様子を再現するのは難しいですが、人の泣き方に『違和感』を覚えたのは初めてでした

私はラリっていたのに、父の泣いていた様子だけは鮮明に覚えています
その後、一週間ほどの記憶がありません
断片的には覚えていますが……気付いたら、鑑別所の風呂で、父に殴られ蹴られて全身打撲を受け、変わり果てた自分の身体がそこにありました

けど、まぁ暴行を受けたのは父の痛みを思えば当然と思えますが……鑑別所の職員がとてもびっくりしてました
自分で見ても相当なリンチを受けた跡だと感じたので、とにかくがむしゃらに暴行したのでしょう


父については今だ謎も多いので……あげたらキリがないですね


今後はアスペと定型についてじっくり考えてみたいと思いますm(__)m

またブログでも色々と教えて下さいね


お返事
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/01 (Mon) 22:21:21
コクーンさん

励ましのお言葉、ありがたく受け止めております


「非現実的」とありましたが、私としては『犯罪はすぐとなりに起こりうるかもしれない』という、警告をしたい気持ちがありました

それは一見、アスペとは関係のないことに思えても、「コミュニケーションに障害を持つ家族には、可能性としてありうる」ということです

薬物依存の根本原因には、貧困・人種差別・社会的機能不全・機能不全家族・薬物乱用仲間とあり……夫婦関係、人間関係、家族関係の問題を抱えていることが多いです
一つでも当てはまれば、薬物以外でも『依存症』のリスクになります

ヤンキーでチンピラのような人間ばかりが薬物に陥る訳ではなく、私が見てきた中で「こいつどうみても薬中だ!」というのは10人に1人くらいの割合です

公務員、会社員、身体障害者、高齢者でも覚醒剤をやるんです、そしてなに食わぬ顔で社会に潜んでいます(私もそうでしたから)

「人に勧められた」これがダントツで多い『きっかけ』ですが、私はこれに当てはまりません

メディアの影響でインターネットで自ら買うようになった、という声もチラホラ聞くようになりました

知人から聞いた話ですが、「勉強したいから覚醒剤をやった」という、高学歴の女子がいたという話……覚醒剤の効果で「過集中」というものがあります
寝ないで勉強する、プレッシャーからそういうものに走る危険性もあるのです

私自身も、過去に会社の面接のときには覚醒剤を使用してました
お受験のトラウマから抜け出せなく…覚醒剤をやると自信に満ち溢れた自分になれた…そんな理由です


何だかまた非現実的な話になってしまいそうですね(笑)
薬物の知識は普通の人より豊富ですが、そんな話をする機会なんてありませんから……しかしメディアにしても薬物依存の大事なことを伝えないので憤りを感じます

ここを見てる皆さんの周りでは、そんなことは起きて欲しくないと願っております


私は何もアスペが悪いとか、アスペと離婚しろとかは思いません
現にこの掲示板でアスペの方から感銘を受けた言葉もありました

ただ子供の立場からお伝えしたいことは、傷ついたときには『(アスペの)父が発した言葉のフォローじゃなく、言葉を受けた(本人の)私の心の傷のフォローをして欲しい』ということです

私の母は本当に子供に一生懸命でしたが…自分でいっぱいいっぱいだったのでしょう
いつも肝心なところばかり抜けています
よく子供の地雷を踏んでいました

姉が飛び降りたとき、母は「なんでそんなことしたの?」としつこく理由を聞きたがりましたが、父は何も聞かなかった…何も聞かなかったことが、嬉しかったと姉は言ってました

姉だって親を目の前に「親のせいだ」と言いたくありません、言えないんですよ

それは、親が傷つくからです

私だって今だに自分が薬物依存だったことを親に言えませんから……墓場まで持っていくつもりです


コクーンさんにも娘さんがいらっしゃるとのことですが……

未成年のときは「もっとこうして欲しかった」「こんな母親だったらよかった」色々と思うことありました

しかし、私も成人を過ぎるようになると、親の立場で色々と考えるようになりました
こんな手のかかる娘ばかりで……私だったら面倒見きれるかわかりませんもん(笑)
「あんな父がいて、本当に一生懸命やってくれたな」と思うようになりました

そして父に傷つけられ、子供にも傷つけられた母をみるたびに「もう頑張らなくていいから、男でもつくって幸せに暮らして…もっと勝手な母親だったらよかったのに……」と何度も思いましたよ


カサンドラの方には是非、家族以外の心のよりどころを見つけて欲しいと思います

母親の笑顔が子供を笑顔にすることを……どうか忘れないで欲しい


追記です
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/09 (Tue) 00:12:58
最近、ACからの脱却を試みている自分がいる
つまり、過去の精算だ
自分の「物の捉え方」がACだということは自覚していたので、過去の出来事を綴った今は『ACの認識の誤解』の訂正作業をしている

それには父のASについても知る必要があり、様々な資料や記事を読み、AS父の理解を示そうとしてるところだ

そして「AS」というと「ADHD」についても説明されている記述を多くみる

あまり興味がなかったのでスルーしてたのだが、先日気になる記事を見つけた

『ASの支配的な親にADHDの子供は反発し、非行に走るというケース』
ADHDの子供とAS親はこういう行動にでる……という具体的なもので、その記述が「私と父」に酷似していた

私と父の話かと思ったくらいだ

しかし「私は定型なのにADHDに限ったことじゃないじゃん!」と思った
だからADHDに調べた

すると私にかなり当てはまってる……

家族からの所見を母に問いだしたところ、私の幼少期とADHDの子供の診断基準は満たしていた…
社会人になり落ち着いたものはあるものの、今だに私が悩んでいることとADHDの特徴は一致しているものが多い


アメリカの調査によると非行少年の内の30%がADHDであり、行為障害によるものという

日本のある少年院の調査によると、ADHDの疑いのある子供は80%とかなりの高い数字がでていた
※しかし、ここで注意して欲しいのは「疑い」であるということ、虐待を受けた子供の中には脳の一部が萎縮して、後天的に『生まれつきのADHDと同じ状態になる』ことが知られているという

日本でも『ADHDと非行』の関係は認知されていて、世間にも浸透されつつあるものなんだな…と感じた

非行と発達障害の関係性なんて……私は全く知らなかった

ADHDの子供の一部は、大人の権威に反抗する『反抗挑戦性障害』や『行為障害』になり、犯罪者になる場合もあるという…なんか私には無視できない問題に感じた

付き合ったヤクザにさえ言われたのだ
「お前、なんか精神的な障害ないか?」と……
私は「シャブ中に言われたくない!」と突っぱねたものだが……私は大人になっても、犯罪者や暴力団関係者にまで『トラブルメーカー』と言われてきたのだった……


思えば…幼少期の頃から「普通にできない自分」が嫌だった
「できないことが恥ずかしい」だから小学生の頃は、学校で目立たないように大人しく振る舞っていた
それで家族の前では自分らしくいる
でも自分らしくいると必ず迷惑を掛けた
私の行動に一番、煙たがったのは姉だ
「次女はいつも自分勝手な行動をする」「みんなに迷惑をかける」
非行に走る前から、姉から何度も投げられた言葉だ

私は、かなり意識を集中させてないと集団行動ができなかったのだ……

注意散漫で衝動的な行動は幼少期から目立っていた

小学生のとき、家の鍵をなくし、その度に怒られて、何度も反省したものの、その回数は20回にも及んだ
つまり20個もなくした!(爆)
母はあの手この手で、なくさないように鈴を何個もつけたり首から鍵をぶら下げたりしたが、なくしてしまう……
今でさえ、そのトラウマから会社の鍵だけは通勤カバンにチェーンで縛りつけてある……


そして私は子供の頃から大人になってからも、家族や彼氏から「感情のコントロールができない」と言われてきた

何でもADHDだと、脳の神経伝達物質がアンバランスになってるため、行動や感情をうまく抑制できないという

『感情のコントロール』は私の最大の課題だ

人の物を壊し、人に暴力を振るい、果てには人を刺した女だ…理由があっても、そういう行動にでてしまう


ここを読んで下さった方が、私のことを定型だと思ったままでは申し訳ないので…追記しようと思いましたm(__)m


私の『生きづらさ』が、もしもADHDからくるものなら何とかしたい
だから、大人の発達障害のクリニックに行こうかと思いましたが…近所がどこも予約開始が来年からとのこと(汗)
うーん、先は長い!


そして、先程あるADHDの当事者による著書『オロオロしなくていいんだね!白井由佳』の記述に涙がでた、以下引用

――「できない」ことへの「羞恥心」、「未完成」に対する「罪悪感」、「将来」に対する「焦燥感」で悩まされ続け、「生きていくこと」をリセットしたいと何度思ったことでしょう――


まさに私の心と同じ……
あぁ、私の気持ちのままだと思った

「私だけじゃないんだ」と……私と同じような気持ちの人がいることに安心しました

私事ですみません


Re: 続・此処で愚痴らせて下さい
  • パンダ
  • 2014/12/09 (Tue) 22:59:15
>私事ですみません

 というところで,思わず微笑んでしまいました。
 みんなそういう「私事」で悩んで考えているのでしょうから, 
 そう考えるとそういう「私事」がそのまま「公」なのかも。
 
 アスぺ父を持つ娘さんの書かれることは,いい意味で
 その「私事」をみんなのものに次々にしていかれるような気がして,
 そこがすごいなといつも感じています。
また
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/21 (Sun) 23:54:17
また、ぼちぼち綴ります
父の笑顔
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/23 (Tue) 19:18:42
皆さんは「今日は素晴らしい日だった」と思ったことはありますか?
それは、どんなことがあって思ったのでしょう?


これは記載するべきか迷っていた出来事だ

何か特別な意味をもつようように思えず、結局ボツにしたが…今となって父を知る重要なヒントのように思う

まだ記憶に新しい3、4年程前

やっぱり焼肉屋で、父と母と3人で食事をしてるときだった


ちなみに父は焼肉に非常にこだわりをもっており…メニューから肉の焼く順番、焼き加減まで、全て仕切ります…(笑)
まず父のやり方で一通り肉を食べ終わらない限り、追加注文はできません
私達はただ肉を焼くのをみてるだけで、自分のお皿に肉を乗せてもらい初めて食べることができます
鉄板に箸を向けると『ダメだ!いいから待ってろ!』と大きい声で怒られます
たまに焼きすぎて焦げると『あーあ、君たちが下らない話をするから焦げちゃったよ』と人のせいにします…(笑)


そして、いつものように父の焼く肉を待ちながら会話をしていると……また父の様子がおかしくなっていることに気付く

何やら嬉しそうに“うんうん”と頷いている……
勿論、こちらの話ではないだろう
考え事か?

「パパ、どうしたの?」
私は思わず聞いてみた

パッと顔を上げた父は、私達にコソっと耳打ちした

『隣に女2人がいるだろう?女が女にアダルトビデオの出演の交渉をしているところで、すごくいい話をしている!』

『とても大事な話をしてるから、君たちも聞きなさい』と、真剣な顔で付け加えた


……え?

AV出演でいい話?言葉巧みにうまいこと言って、出演させようって魂胆でしょ?
とてもじゃないけど他人の私たちにとって『大事な話』をしてるとは思えないし、仮にも元嫁と娘にそんな話を聞けと言うなんて「やっぱり変な人」だと思った


しかし「何がどう大事なのか?」と気になった私は、チラっと隣を見る

メガネを掛けた若干ふくよかな30才くらいの女が、水商売風の派手な20代の女に熱心に語りかけてるのがわかる


耳をすまして、会話をキャッチしようと試みた

……が、声だけは何となく聞こえても、会話なんてまるで聞こえない!
彼女達だって周囲に聞こえるように話してる訳じゃない
隣といっても、広めの通路を挟んでの隣なのだ
おまけにここは満席状態の焼肉屋だ…周りの雑音や鉄板の上にある換気扇の音、肉を焼く音までもが、私の聴覚の邪魔をする


「パパ、聞こえないんだけど!」

母も「え、聞こえないよ?」と言う

父はあちらの会話に集中していて、応答なし!


そして……

突然、顔をあげると『素晴らしい!』と歓喜の声を上げた

『「あなたがこの社会を変えなきゃいけない」と言っている!』


キラキラと目を輝かせ、父の顔からは笑顔がこぼれる

父のここまで喜んだ顔を見たことがあっただろうか……

また独り言のように『あなたが社会を変える…すごいぞ!素晴らしい…!』と、子供のように無邪気に喜んでいる


正直、私はついていけなかった……

母も呆れ顔で「また意味不明が始まったけど、別にいーや」とでも言うように黙々と肉を食べている


何故、父がこんなにも喜んでいるのか気になったものの…水を差すのも悪い気がして、聞けずにいた


映画の感動シーンでも無表情、家族が笑顔のときにも反応がない、あの父が……

その日、珍しく終始笑顔だった


別れ際まで『今日は本当に素晴らしい日だった!よく眠れそうだ!』と嬉しそうだ


《赤の他人のアダルトビデオの交渉の会話が、一人の男に幸福をもたらした》

何とも奇妙な話である



父の喜び
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/23 (Tue) 19:30:27
何でだろう?
考えてもわからなかった

AVの勧誘なんて、普通なら「汚い話だ」と耳を傾けることなんてないだろう

たまたま耳に入ったとしても、社会人の大人であれば、面白おかしく聞き入るだけで感心することなど……AVの勧誘になんて考えられない


そう、私には《風俗に関わる女性達の会話》という先入観が拭えなかった

私自身、水商売の経験もあればAVの勧誘のバイトもしたことがあり、今だって友人知人は風俗に関わる人間ばかり……
皆、事情はあっても金の為にやっている
社会のことまで考えてやっている人間などいるのか?
AV女優の自殺率だって高いし、実際に風俗をやる多数の女性は病んでいる
そういう世界なのだ……
重度身体障害者専門のマスターベーションの手伝いをする介護なら知ってはいるが…そのような話なのか?
「あなたが社会を変えなきゃいけない」なんて「あなたなら飯島愛になれる!」のような、よくある誘い文句でしょ?

ひねくれた思考が私の頭を交錯するばかり…


「この社会を変えたい」

私のような凡人には…生まれてこの方、そんなことを思ったこともなければ口にするのも恥ずかしいものだ


父が先入観を持った上で『素晴らしい』と言ったのか、それとも言葉だけを『素晴らしい』と言ったのかはわからない

詳細は不明だが『大事な話』だと言った


「あなたがこの社会を変えなきゃいけない」

父が歓喜の声を上げ、幸福に満ち足りた表情をみせた、この言葉に父の本質が見える気がするのだ


社会に挑戦し続けた父、家庭をかえりみなかった父、社会にでることを諦めた兄に対する父、社会で活躍することを子供に強く望んだ父……


そして、私が20才のときに父が私に伝えた言葉

『次女よ、士に心と書いて何と読むんだ?』

「こころざし、でしょ?」

父は…あのときと同じ、至福の笑みをみせた

『そうだ、「志」だ!』


嬉しそうに、そう言ったんだ……



父の収入源はずっと投資だったが、投資に関する執着は強いものだと聞いていた

生まれた頃は貧乏だった

お金がないというのに父は収入のほとんどを投資に当てたという

そして母にも『投資をするんだ!金を渡すんだ!』と言いだすと、母の貯金まで奪っていったという

母は不安だった…子供もいるというのに、もう貯金が底を尽きそうだった


しかし、生活は変わった

いつの間にか私は「お金持ちの娘」と言われるようになった

父の周りにはいつも誰かがいるようになった

「君のパパからお仕事の勉強させてもらうことになったから、よろしくね」
そういう人も現れるようになった

だけど私が目にするのは、そんな身近な人に対しても、いつも怒ってばかりの父……

悲しくなった
やっぱり父はひどい人だ

私は言った

「何でパパのところで働くの?他の人のところにいったほうがいいよ!」

その人は私を励ますように言う

「確かにパパはいつも怒ってばかりいるけど、すごいんだよ?とても仕事ができる人なんだ!ずっと成長し続けてるんだよ」


すごい人、仕事ができる人、そんなのちっとも嬉しくない

私にとって「いい父親」じゃない、それが全てだった


でも、高校生になった私はネットで父の名前を検索する

たくさんの父の記事を目の当たりにした

難しい内容にわからないことも多かったが、株の知識など全くなかった私でも驚いたものだ


そして、リーマンショックの頃……

父の行動は早かった

『別荘はお前にやるよ!』と母に豪語してたくせに、急に『あの別荘、売りにだすからな!』と言ってきた

そして父が他にも所有していたマンションも売ったと聞いた


それから、何ヶ月後

母は父と会った、何故か振りこまれなかった家賃を受け取る為に……

しかし、父は言った

『金がないから、家賃はもうちょっと待ってくれ』

母は言った

「…え?どうして?だって家売ったお金あるでしょ」

まさか……


『ない!全部投資でなくなった!』

「嘘でしょ!?」


その「まさか」だった……

別荘やマンションを売った額は億を越えるというのに、その全てを投資にやったのだ

母は悲鳴をあげた
頭痛がするとも言った

そんな気持ちなど構うことなく、父は『しょうがないだろ』と言い放った


財産を失ったのに

父の幸せ
  • アスペ父を持つ娘
  • 2014/12/23 (Tue) 19:45:53
私は思う

父は貧乏で育った
上京し、証券会社に就職するも退社し、職を転々とするも投資を続けていたという
会社をつくっては何度も倒産させて、それでも投資を続けた

きっと、組織でやっていけないから自分で会社をつくったり、投資を始めたんじゃないかと…そう思ってた

そして、たまたま当たった

貧乏から脱出し、生活は変わった

それがゴールではなかったのか?

わからない、人間だから欲がでたんじゃないか?
財産を全て投じたのだってきっとヤケクソになってやったのだ


私はずっとそう思ってきた

でも、果たしてそうなのか?

父は、純粋に投資をしてたとでもいうのか?


もう財産はないというのに、『女なんか』とよく言ったくせに、たった二人の若い女性達の会話に目を輝かせた


『世界で一番、大事なものは何だ?』

『そうだな、家族は大事だな…でも、自分を一番大事にしなきゃダメだ!自分が一番なんだ!』


もしかして、父は……

『誰の為でもない自分の人生』

そういうことを言いたかったのかな?


でも、一番大事な自分の生活でさえ犠牲にしたのだ


そうか……


『社会に挑戦し続けること』

それこそが、父の志したものなのかもしれない

『自分の信念を貫くこと』

それが、父の「自分を大事にする」ということなのかもしれない


父はただ、自分の気持ちをわかって欲しかった
娘たちにもそんな気持ちをもって欲しいと願った

ただ、それだけを一生懸命に伝えたかっただけなのかもしれない



定型というのは、感情や状況に翻弄されやすい
アスペの人というのは、自分の信念や目標に忠実なのかもしれない
だから、定型はそれに巻き込まれる

理解して欲しいだけなのに『何を言ってるんだ?』と言われ、それでも訴え続ければ『くだらない』と否定される

目の前で起こっていることが信じられなくて、何度、涙に溢れ、唇を噛み締めたことだろう……

あなたはどうして平気なの?
私がこんな思いをしてることに気付いてはくれないの?
家族のことなんてどうでもいいの?
何故、答えてはくれないの?

いつからか「絶望」は「諦め」に変わり、期待しない代わりに、先入観で父をみるようになった

あのときの笑顔ですら「どうせ気まぐれなんだ」と心のどこかに閉まった


「どうせ、私には関係のないことだから……」



今でも、たまに父の名前をネットで検索する
そこには、やっぱり大株主としての父の名前はない

「嫌われ者の父」だった

時代でさえ、父を見放した


でも、父は幸せなのかもしれない

「志」をもつ限り、諦めることはない


「世界で一番、大事なものは自分」

『一番大事なものは、世界中の誰も変えることのできない、自分の信念をもつ気持ち』


そう思い、社会に挑戦し続けるだろう……




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