我が家の変化
  • あすなろ
  • 2015/01/16 (Fri) 09:33:53
最近、夫が少しずつかわってきています。
あくまで、我が家に関してのことですが。

これまで数年間、年に二度ほど、とんでもない大ゲンカをすることがありました。直接のきっかけは本当に些細なことで、たいてい夫からの言い掛かりみたいなことなのですが、本人は許されないことであって、私がきっかけを作ったと思い込んでいるので、私が謝るまで、たとえ謝っても夫の感情がおさまるまで解決しません。

あるとき、私の仕事中に電話がかかってきて「いますぐ謝ってくれ!そうじゃないとイライラして仕事が手につかない!」と言ってきました。もちろん謝る気などないので「仕事中!」と切ったのですが、それを見ていた同僚が驚いて「すごいダンナだね」と。逆に呆れて笑いが出るほどだったようです。

それまでも、職場で愚痴っていたので、我が家の夫婦ゲンカ事情を同僚たちは知っていて、その出来事でいかに大変か実感したようなのですが、その同僚のひとりが
「そういえば、あすなろのうちは、ダンナの誕生日になると喧嘩するよね」と言い、周囲も「そうだよ、そうだよ!」と言いました。その時はじめて、大ゲンカ(それ以外のちょっとしたものはしょっちゅう)は時期が決まっていることに気づいたのです。
それは、お正月と、夫の誕生日。
そして、このふたつの時期に夫は禁煙を決意するのです。
禁煙でイライラした感情が収まらず、その感情のまま、私のちょっとした失敗や、自分の思い通りにしてくれなかったことが、激しい怒りに繋がってしまうのだと、気づきました。

それから、家族の精神状態を考えて、夫には無理に禁煙しなくていいと言い続けてきたのですが、どんどんヘビースモーカーになっていき、子供たちはタバコ臭い部屋も車も、夫に近づくことさえ嫌がるようになり、私もタバコの匂いに体が過剰反応するようになってしまい、いよいよ禁煙してもらわなくてはならなくなりました。
夫にはそれとなくアピールしたのですが、ちょうどお正月で、また禁煙病が始まりました。
かなりの覚悟をしていました。始めてから3日くらいでイライラのピークがあり、来るかな?と構えていたところ、無言で部屋に篭って、しばらく部屋の中で暴れている音が聞こえていました。そして何事もなかったように出てきて、またイラっとした気配がすると部屋に篭り。
それからまた数日経って、逆にこれまで以上に穏やかになったのです。
こちらの掲示板に出入りし始めた頃、夫がアングリーマネジメントの本を読んでいるようだが、まったくお門違いで呆れるみたいなことを書き込んだ覚えがあるのですが、これはその勉強の成果なのかな?と思うようになりました。
アスペの見方から私の行動が理解できないとか、自分の要求を通したくなるという点は変わらないのかもしれませんが、その先に付いてしまう「怒り」は別問題であって、怒りに焦点を当ててセルフマネジメントをするという方法は、実は一番実用的なものなのかもしれません。
怒りをぶつけられなければ、私の方は余裕が全然違います。
彼の禁煙に対しても、「頑張っているね」と素直に励ますことができます。
夫は禁煙を頑張っている自分が全てですが、まあ、それでも家族にメリットはあるので「ありがとう」という気持ちも持つことができます。

勝手に禁煙し、その負担を家族に押し付け、うまくいかないことを家族のせいにする。

そんな夫の身勝手さが、別のアプローチから改善されてきたのかなと感じるこの頃です。

もちろん、夫が自らアングリーマネジメントを読み始めたのは、あまりにも家族との衝突が多く、自分自身を振り返らざるを得なくなったという、長年の経緯があったからこそで、それには本当にひどい経験にも耐えてきましたので、他の方におすすめできるようなものではないのですが。

一応、こんな変化の例もありますということで。
Re: 我が家の変化
  • あすなろ
  • 2015/01/19 (Mon) 08:20:02
少し変わりましたというこの報告が、誤解を招いて、どうやら変化そのものが良い、悪いという印象になり、それによって傷つく人もいるようなので、少し弁明します。
もちろん、あくまで私の経験に限ったことで、またそれによってご自分の置かれた状況の判断をしないでいただきたいと、切に願います。

我が家の変化というのは、夫との距離が縮まったとか、夫の認識が変化したというものではありません。
アスペ=定型問題というより、夫が私や家族に対して行ってきたモラルハラスメントの影響に少し気づき、彼なりの方法で回避しようとし始めた。しかし、アスペの彼なりの対策なので、彼次第で元に戻る危険もはらんでいるものです。
しかし、気付かないよりは大きな前進と、私が認めようと意識を変えたというところです。
ここで、彼やアスペの人の側に立って見てみるということができるようになったからこそ。そうでなければ、これまでのことは本当に恨みつらみになってしまい、今更そんなことされても私は許せない!となっていたと思います。
そして、そんな気持ちを抱きながらも、ズルズルと別れることもできなかったことで、子どもに長年苦痛を味あわせてしまったことは、私の中で罪悪感となっています。
変化があったからよい、別れなかったらよい、とは単純に判断してほしくないし、私がうまくやっているような誤解をもたれてしまうことは心外です。もちろん、同情してほしくもありません。
ここで情報共有したいのは、見方を変えたら自分が楽になった。アスぺの夫なりの努力が少し見えるようになった。もしかしたらここに何かにヒントがないかと今探り始めたところで、同じ方法が誰かにも使えるかもしれないということです。

問題が解決したわけではなく、自分の気持ちが楽になる方法もあるのだと、気づいたところです。
ひとりよがりと言われてしまえばそれまでですが。


RSS表示パーツ

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)
パスワードを入力すると、後で記事を修正できます。