仕事論
  • Katz
  • 2016/09/04 (Sun) 22:36:28
仕事をするに当たっての物の見方や考え方について、私が労働の現場で今までに考えてきた事やノウハウのようなものを書き綴ってみます。新しい仕事について考えよう!という理想論ではなく、これだからダメなんだよ!みたいな愚痴でもなく、今日理解すれば明日から役立つようなお話を目指します。

私はIT技術者であり、システム開発の現場にずっと居たのですが、職業によらずすべての人に共通すると思われる部分だけを取り上げます。

仕事がどうしてもうまくいかなくて、それも目先の技術的な事ではなく基本的な考え方に問題があるような気がするんだけど、誰も教えてくれないくて途方に暮れて…なんていうアスペな人はかなりいるんじゃないかと思います。そういう方々の福音になれば…というのは大風呂敷を広げ過ぎ、かな?まぁ、私の考え方なので、人や職種が変われば通用しない可能性もあり、あれ?と思ったら気軽に突っ込んでいただければ幸いです。

というわけで肩の力を抜いてゆっくりじっくりやっていきましょう。
Re: 仕事論
  • Katz
  • 2016/09/04 (Sun) 22:47:39
あっちの方、新しい共同幻想については私の理想(という名の妄想^^;)を好き勝手に書いている訳ですが。コメントをいただいて気付いたんですが、あの妄想は、仕事に対する私の見方や視線や姿勢といったものを知っていただかないと、なかなか理解しづらいかも知れません。

というわけで、あっちを補完する意味も込めまして。

ただ、そういうネタですし、話題があっちこっち飛び回って話がまとまらない可能性が高いです。その点は御容赦ください。
仕事とは
  • Katz
  • 2016/09/15 (Thu) 23:05:23
まず最初に「仕事とは何か」

特に思春期とか新人の頃とかに良く出る質問かと。大人に聞いても、的確に一言で即答できる人は意外と少ないようです。

私の答えは「おカネをもらうこと」これに尽きます。

お金がすべてか、という反発はあると思います。けれどもここから出発した方が、広い範囲の事柄を的確に理解できます、様々な有形無形の理不尽も含めて。
カネの話
  • Katz
  • 2016/09/17 (Sat) 00:27:24
カネの話は卑しくて汚い。そう考える人は多いのでしょう。特に若者。でもね、ちょっと待って下さい…と私が語っても理詰めでわかりにくくなりそうです。

その点で西原理恵子「この世でいちばん大事な「カネ」の話」はわかりやすい。Amazonの評価を見るとけなしてる人も多いですけども、私は良い本だと思います。一般庶民がカネで苦労するパターンは概ね一通り網羅されているんじゃないかな。無いのは生活苦からサラ金に手を出して転落するケースだけかと。で、そういう具体例をわかりやすく書きつつ、お金は生活に密着する大事なモノであるというその一点をこんこんと語ってくれます。

この本を読んで、まずはカネを話題にする事への拒絶反応を取り除きましょう。
カネをもらうということ
  • Katz
  • 2016/09/18 (Sun) 23:41:13
お金の話題に正面から挑めるようになったら、考えなければならないのは、どうやったらカネを貰えるのかという事です。

カネをもらえるという事は、反対側にはカネを払う人がいる訳です。ではどうやったらカネを払ってもらえるのか?もちろん黙ってタダで金を渡してくれるほど、人間は甘くありません。そしてこの問題が本質的であると私は考えます。

どんな取引にも当てはまるような統一的な回答となると、かなり難しいでしょう。人によっても回答が違うと思います。私の得た答えは「未来の保証」に対して金を払うのだ、という事です。
未来の保証
  • Katz
  • 2016/09/21 (Wed) 22:20:22
未来の何を保証するのかは、取引によって千差万別です。

例えば映画館なら、2時間以内に1回以上感動する事を保証するのでしょう。勤め人なら、組織に対し頭数として1人を保証する事になります。などなど。

逆に言えば、保証が無くてもいいなら無料で手に入る可能性が高い、という事。もちろん保証はありません :p
未来は未定
  • Katz
  • 2016/09/24 (Sat) 21:12:28
未来は何が起こるかわかりません。極端な事を言えば、明日、交通事故に遭って半身不随になってしまうかも知れないし、通り魔に襲われて命を落としてしまうかも知れません。

実際、秋葉原通り魔事件の時、まさにちょうどその時に私も秋葉原にいました。また地下鉄サリン事件の時、あの電車より1本か2本違うのに乗っていまして、ちょうどあの前後に霞ヶ関駅を通っていました。

そしてその時は誰にもわかりません。ここが問題です。悪い事にしろ良い事にしろ、確定していない。それが未来の特性です。
もしも未来が確かなら
  • Katz
  • 2016/09/28 (Wed) 21:15:35
もしも、次の休みの日には素敵な事が起こって楽しい一日を過ごせるのだとわかっていたら、めいっぱい楽しめるように色々準備するでしょう。

もしも、来月は一ヶ月間の海外出張だとわかっていたら、余裕を持って完璧な準備をするでしょう。

もしも、来年は一年間ずっと株価が上がり続けるとわかっていたら、今の内に投資の準備をするでしょう。

もしも未来が確かなもので、それが予めわかるのならば、未来の出来事に基づいて現在の判断を完璧に出来るのです。

例えば全知全能の神様が本当にいるとするならば、その一番スゴい点はここだと私は考えます。
未来を作る
  • Katz
  • 2016/10/02 (Sun) 13:56:06
神ならぬ身としては、未来のすべてを確かに知る事は不可能です。余談ですけど、これが不可能という事実は学問的にも証明されています。

しかし、未来を作る事は出来ます。人の手の届く範囲で、という但し書きは付きますが。

人の手の届く範囲など高が知れています。自分の一生のすべてを自分の思う通りに作る、などは人の手に余ります。でも大勢で寄ってたかって手を入れれば、ある程度までは何とかなるかも知れません。
未来の寄せ木細工
  • Katz
  • 2016/10/09 (Sun) 10:17:11
そこで、用意された未来を少しずつ寄せ集めて一つにまとめる、という発想が出てきます。

なるべく間違いの無い未来を用意するとなると、人の手で可能になるのはほんのわずか。とすればより多くの人と関わらなければなりません。大して親しくもない大勢とゆる~くつながる方法、それが経済です。

経済も歴史的には様々に試行錯誤されてきました。そして辿り着いた一つの終着点が、現在の形です。
さて…
  • Katz
  • 2016/10/10 (Mon) 10:41:43
ようやく、話の入口に辿り着きました。

何だかふわふわしたような抽象論が続きました。退屈した方、すみません。そういう方はとっくに読まなくなっていたと思いますけども。

ここからが本題です。
未来の作り方
  • Katz
  • 2016/10/11 (Tue) 22:31:11
どうやって未来を作るのか?その方法は…

・望ましい未来像を考えて予定とする
・予定を実現する為の計画を立てる
・計画に沿って実行する

鍵となるのは計画です。
計画立案とアスペの特性
  • Katz
  • 2016/10/14 (Fri) 22:45:12
鍵となるのは計画です。と言い切った直後でナンですが、実は、計画を立てるというのがアスペにとっては結構な鬼門です。

●望ましい未来像を考えて予定とする
常識だの不文律だの、それを踏まえて誰もが納得できる状況を想定するというのが「想像力」ですが、これが致命的に足りないのがアスペの特性です。

●予定を実現する為の計画を立てる
計画を立案するには、実現に必要な要素を想定して(これが想像力の欠如で難しい)それぞれの所要時間を予想する必要がありますが、時間の把握が困難なのもアスペの特性。
計画実行とアスペの特性
  • Katz
  • 2016/10/22 (Sat) 22:11:47
計画の実行段階においてもアスペの特性が邪魔をする部分があります。アスペあるあるなので、皆さんよく御存知と思いますが。

●割り込み仕事を捌けない
先に述べた通り、未来は未定です。トラブルもあります。突発的に湧いて出る仕事もあります。予想外の状況は、アスペが最も苦手とするものの一つです。

●融通が利かない
「今この時はこれをやらなければならない」これが絶対不変の強力な縛りになってしまいます。そうすると計画と現実が乖離した時、全部自分で抱え込んだ挙句に破綻します。

●ホウレンソウに難あり
報告・連絡・相談は、組織で動く場合の鉄則です。これが致命的に下手なのもアスペの特徴。コミュニケーション障害と言ってしまえば一言ですが…
反省・評価とアスペの特性
  • Katz
  • 2016/10/24 (Mon) 22:49:39
計画を実行したら、その結果を評価しなければなりません。ビジネスではPDCAとか言われますね。…実は「評価」について、一般の人でも(というか大抵の人が)勘違いしているんですが、それはひとまず置いといて。
ここでもアスペの特性が影を落とす事があります。

●評価が満点と0点しかない
これもアスペあるあるですね。満点でなければ0点にしてしまう。完璧な人間なんていませんから、粗を探せば必ず何か見つかります。これが攻撃性と結び付くと厄介で、内向きなら自分の全否定、外向きなら仲間の全否定になります。
その対策…の前に
  • Katz
  • 2016/10/25 (Tue) 23:06:43
ここまで、計画とその周辺に関して、アスペの特性がどんな形で壁になるのかを列挙してみました。ではその対策を…と行きたい所ですが、その前にもう少しふわふわした抽象的な話をさせてください。仕事というものの全体像を、まずは明らかにしておきたいのです。

そしてもう一つ。ここまでに挙げたアスペの特性による壁の形を、よく覚えていただきたいと考えています。読み流してふ〜んなるほど、で終わりにするのは望ましくありません。これらを頭に叩き込んで、常に思い出せるようにしていただきたいのです。ここはこんな風に問題が顕在化するな…というのを、事後ではなくて事前に把握するには、それが絶対に必要です。
プロとは何か
  • Katz
  • 2016/10/27 (Thu) 01:25:33
仕事を長く続けていますと、時に素晴らしい人物との出会いがあります。まさにブロフェッショナルと呼ぶにふさわしい仕事をします。他方では、本業の傍ら片手間でやってるような人もいます。いわゆるアマチュアですね。

プロとアマの違いは何でしょうか。

これも、人によって答えは違うでしょう。業種や立場でも変わってきそうです。私の答えは「その仕事でカネを稼ぐ人」です。
プロと技術力
  • Katz
  • 2016/10/27 (Thu) 20:25:19
プロフェッショナルとはカネを稼ぐ人。と考えると、技術の有無はプロとはあんまり関係無いという事になります。カネをいただく事が前提の活動になっているか。その成果に対してカネを払う人がいるか。それは技術力とは別次元の話です。

例えばコンピュータのプログラミングの世界。その辺のプロよりも技術力の高いアマなど、世界中に普通に存在します。トップレベルのプロと肩を並べるアマだっています。それでもブロはプロで、アマはアマなんですよね。
技術を身に着ける意味
  • Katz
  • 2016/10/30 (Sun) 20:57:05
技術が身に着けば、今まで出来なかった事が出来るようになります。しかしプロの立場で考えるなら、それだけに収まらない意味があります。

●お客様へのアピール
高度な技術を宣伝文句にする場合ですね。お客様を良い気分にさせて財布の紐を緩めてもらう、と言ってはぶっちゃけ過ぎでしょうか。

●コストを下げる
同じ結果を得るのに、通常よりも安く済ませる技術も多い。

勿論、技術そのものを売る仕事もあり、その場合は身に着いてなければ話になりません。

多くの場合はこれらの組合せになるでしょう。卑しくもプロを自認するなら、技術の目的はきちんと理解しましょう。
技術を使わないという選択
  • Katz
  • 2016/11/01 (Tue) 22:50:40
技術をあえて使わない選択をする事があります。より良くする為の一手間や一工夫をしないようにと指示される事があります。

現在の日本で最も値段の高いものの一つが人件費。人間が時間をかけると、それだけ値段が高くなります。値段を下げる為にあえて手を抜くという判断もあり得ます。

もう一つはブランド戦略。質や品や格などを総合した価値のわかりやすい表現が値段です。商品をシリーズ化し、値段でランク付けして提供します。

こういった場合、「それをやるな」という指示が来たら従わなければなりません。より良い方向に進む事が合理的だとは限らないのです。
次は…
  • Katz
  • 2016/11/02 (Wed) 22:29:28
大上段に振りかぶり、仕事とは?から始まってここまで、上から順に仕事について考えてきました。上から考えるとこの辺りが限界になるでしょう。

ここからは、逆に下の方から順に仕事を見ていく事にします。現場における作業とその周辺のアレコレになります。
現場にて
  • Katz
  • 2016/11/04 (Fri) 21:56:06
下から見上げる仕事とその周辺という事で、まずは現場で想定される内容を列挙してみます。

●計画に従って作業を遂行する
現場はこれがすべてです。他は、以下の内容を含め、この為に必要なモノですね。

●計画立案の為に必要な情報の提供
実行可能な計画の為に必要です。ここがまた、色々と物議を醸す部分でもあります。

●技術やノウハウなどの教育
新人だから、という理由だけではありません。計画立案の際に前提とした業務知識やノウハウ等を持ってもらう為にも必要です。
現場の体制
  • Katz
  • 2016/11/05 (Sat) 23:24:54
順番を間違えましたね…想定される作業の内容よりも先にこっちですね。

現場で働くに当たり、最も基本的な物事の一つが組織体制です。

●総責任者
呼び名はいくつかありますが、要するに一番テッペンに鎮座ましましている方になります。何かあった場合、最後にはこの人が出てくる事になります。

●上司
自分の作業の責任は直属の上司にある、というのが組織の基本です。

●先輩または教育係
自分の作業の指導・監督に当たる人です。通常は上司ですが、同列の先輩が当たる場合もあります。

●同僚
自分と作業を分かち合う関係になります。

およそ自分と直接関係のありそうな立場を列挙すると以上のような感じでしょうか。こういった事の把握が、目の前の作業と同じくらい重要になります。
群れる理由
  • Katz
  • 2016/11/06 (Sun) 14:59:00
「群れる」と言うと人聞きがよろしくありませんが。他人とつるむよりも一人で動く方が性に合ってるという人は少なくないでしょう。特にアスペなどの場合は、その傾向に拍車をかけるものと思われます。

人が組織を構成して働く理由は、人ひとりの作業量は高が知れているからです。現代の仕事のほとんどは、人間一人の作業量を大きく超えています。一人では抱えきれない作業をこなす為に、組織を構成して集団で当たるのです。
分業
  • Katz
  • 2016/11/08 (Tue) 23:51:25
大きな仕事に組織で当たるなら、一人で抱えきれるくらい小さく細分化して各々に割り振るという手段を取ります。分業ですね。

組織で動くとなればその運営も考えなければなりません。現場作業だけでなく、組織運営の為の作業も分業の対象です。その結果、机にかじりついてるだけで偉そうに指示を出す人間がいたり、何の役に立つのかわからないようなチマチマした書き物などを上から強制されたりする事になります。

こういうのはアスペにとっては自分のコダワリと衝突し易い存在の一つですね。アスペのみならず普通の人にとっても神経を逆撫でされる事が多いようです。
作業分担
  • Katz
  • 2016/11/12 (Sat) 20:56:01
組織で仕事に当たる時は、組織全体として計画通りの作業が求められます。そこで分業という手段を取り、各個人が自分の持ち分に対して責任を負います。

ここで大きな問題の一つが計画の正しさ。計画が誤っている事はよくあります。計画立案も完璧ならざる人間の作業だからですね。

計画の誤りは現場で吸収するしかありません。

現場労働者は、計画を額面通りに受け取るのは危険です。計画上の分担よりも少し多めの作業を、早めに前倒すのが基本です。なかなかそうもいきませんが…
中間管理職
  • Katz
  • 2016/11/13 (Sun) 18:22:30
ある程度大きな組織になると、組織運営の専業スタッフが入ります。管理職ですね。現場に直接携わるのは、その中でも中間管理職と呼ばれる役職です。

IT企業などプロジェクトの形で仕事を動かす中小企業の場合は、従来型の役職はほとんどありません。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーという肩書になります。

中間管理職と言えば現場のみんなに疎まれて、最近は上位の管理者からも否定されつつある肩書になってしまいました。しかし本来、担う役割は極めて重要です。
中間管理職とは
  • Katz
  • 2016/11/14 (Mon) 22:44:09
実は私は、係長や課長などの従来の中間管理職が何をする方々なのか、あまりよくわかっていません。実際に会う事も稀なんですよ。最近はよくわからない肩書が会社に溢れていますし。

Webで調べる限りでは、従来の中間管理職も、今時のプロジェクトマネージャーなども、求められる役割は同じようです。そうであるなら、その役割について私にも語る事が出来そうです。

その役割とは、計画の立案と、計画の遂行と、計画の為の組織運営です。
Re: 仕事論
  • あすなろ
  • 2016/11/15 (Tue) 10:05:52
この流れに他の意見を挟みたくなかったのですが、Katzさんが中間管理職と接する機会があまりないとおっしゃるので、補足させてください。

仕事内容としては、その通りなのですが、私は自分の経験上、ほとんどの組織において、この中間管理職が、発達障害者が仕事を続けられるかどうかの、大きな鍵を握っていると見ていますし、発達障害傾向がある人が、中間管理職になった時の難しさも見知っています。

中間管理職は、自営やそれに近い業種、または身内や数名の有志でやっている組織で無ければほとんど存在しますね。

わかりやすく言えば、経営者→中間管理者→平職員という組織体系でしょうか。

経営者は、現場のことをあまり考えず、理念や理想が先行する傾向にあります。それを『中間』が受けて、具体案にし、平に下ろします。
なので、私の知る限り、中間は、上に対してジレンマを抱えていますね。口先ばかりで指示しやがって!みたいな。(笑)

けれど、平職員は、この中間の采配次第で、同じような不満を上に持つわけです。すると、中間は、上に同じ不満抱えながら、下からは自分がその対象になる。

パートの身で職を転々としながら、見た限りでは、あらゆる組織でこういうことが起きていました。

で、この中間が、下に近いか、上に近いかで、評価も大きく変わってきますし、平職員の中にも、人間関係があるので、あるところは優遇して、あるところは無視しているといった、贔屓を感じる人も多い。

一番大変なところです。

この中間が、上の理想論を適当にあしらって、現場に即した立案を組むことができ、平職員にある程度の人望を持たれているよう人だと、職場の結束は固くなります。
中間の人は、広い視野を持っていて、揺らがないということが大前提だなと感じるのこの頃です。それに、仕事にのめり込まず、ちゃんと自分のストレスを自分で解消できること。

ということは、自営の人の自己管理能力が自営の人よりも必要な役職ではないかと感じます。

発達障害傾向の人は、周囲に左右されないという点では向いているのでしょうが、広く見るという点が難しいのと、見当違いのところでワンマンになって恨みを買ってしまうことも起きますね。
それで感情を露わにしてしまうタイプだと、どちらからも不満を持たれてしまうこともあります。

冷静に周りの不満や意見の相違を聞き入れる姿勢があれば、向いているのではないかと思います。

何れにしても、発達障害者が仕事をする場合、業務内容云々よりも、この中間管理者に理解があるか、あるいは気に入られるか、そしてこの中間管理者が、組織をきちんと管理できる人がどうかに大きく関わってくることは間違いないと思います。
ちょろっと一息
  • Katz
  • 2016/11/18 (Fri) 15:15:05
あすなろさん、ありがとうございます。私の思い描いていた中間管理職と、抽象的なレベルでは概ね一致していたようです。

そういえば先日名刺交換した取引先も、肩書は課長さんとその部下でした。明確に、短い組織名と「課長」だけ書かれた名刺は久し振りです(^_^;) 会社概要を見ると、一応、法律上の大企業に該当してますね。グローバル企業ですし。なるほどあれが中間管理職ですか…

今までも、わけのわからんカタカナ肩書だけど、部下をまとめてプロジェクトを引っ張る立場の人は普通にいましたそういえば。と考えると、なるほど大体想像できました。ふむふむ。そして部長クラスになると、「中間」が取れた管理職になるんでしょうかねぇ。あと一歩で経営陣の仲間入りですしね。

ところで、また後で書くつもりだった話ですが、すべての人に気に入られる人間などあり得ません。気分的な相性もあるし能力的な相性もあります。ならばどうするか…が一つの問題となります。そしてこの問題、部下にとっても死活問題ですけど、上司というか経営者にとっても大問題です本当は。

それを考える時、人生なんて抽象的で大きな議題ではなく、営利目的の仕事に限定するなら、色々割り切ってやり方を考える事も可能になるでしょう。そしてそれも私の考え方であって、他の人に合うかはわかりません。ただ、理屈を組み立てて示していくつもりですので、個人個人に合わせた修正は可能だと思います。

というわけで。また少しずつ進めていきます。
計画の立案
  • Katz
  • 2016/11/19 (Sat) 23:50:55
計画立案は「未来を作る」の所で出て来た話題ですね。中間管理職の主な作業の一つになりますが、末端労働者が与えられた作業範囲で自分自身の計画を立てたりもします。

計画立案が大変な理由は、実施が可能でなければならない点にあります。

現実を無視して理想を語るだけなら誰でも出来ます。しかし現実を無視した場合、そのツケは実施の段階で噴き出します。計画が現実と乖離し、予定された未来像は実現しません。つまり仕事として成立せず、お客様との関係を壊してしまいます。
お客様との関係
  • Katz
  • 2016/11/23 (Wed) 13:50:20
お客様との関係を維持しなければならない理由、それは、お客様がおカネを払ってくれるからです。おカネをもらえなければ、自分は今まで仕事をしていなかった事になってしまいます。

どうやってカネを払ってもらうのか。繰り返しになりますが、お客様の望む未来を用意すると約束する事によります。これこそが貴方の望んだ未来でございます、と口八丁手八丁でお客様を納得させるのが商人と思います。実際に未来を作ってみせるのが職人と言えるでしょう。
御機嫌取りの上限
  • Katz
  • 2016/11/24 (Thu) 23:40:05
お客様の御機嫌取りが必要になる事もあります。お客様と直接顔を合わせる役目の人は勿論、そうでない役目の人でも、無茶な要求の実現という形で付き合わされる事があります。

では、お客様のワガママはどこまで許されるのでしょう。

上限はあります。一言で表せば、金額に見合う所まで。沢山払ってくれるお大尽なら、相応のワガママを引き受ける必要があります。大して払ってくれない渋ちんには、付き合う必要はありません。

但し。金を積まれても出来ない事は出来ないし、渋ちんだからと言って喧嘩していい理由にはなりません。その判断とあしらい方は、なかなかに難しいものです。
計画と制約
  • Katz
  • 2016/11/26 (Sat) 12:02:35
計画を立てる際には、お客様に起因する制約が発生します。最も大きな制約は金額ですね。

時間と人間は金額に換算できます。お客様の払う金額を上限とすれば、何人がどの位の時間を費やせるのかが決まります。その範囲で予定を実現する計画を立てます。

ここに経営者という名の第三者の意向が加わる事もあります。会社におけるお金の流れは経営者が把握して、予定と実績を管理しているからです。
経営者について
  • Katz
  • 2016/11/27 (Sun) 18:48:50
ここで経営者の何たるかを話題に出来ればいいんですが、私の手に余ります。中小企業に居たので経営者との距離は近かったんですが、ざっくばらんに語り合う関係には至りませんでした。酒の席は財布が気になりますし…独身時代にもっと顔を出した方が良かったと、少しだけ後悔しています。

上の立場の人達とはなるべく付き合っておいた方がいいです。愚痴を聞ける程の関係を築ければベスト。そこまで行かなくても、会社の目標を知る良い機会になります。

という訳で、中間管理職が机上でお勉強する範囲でしかありませんが、経営との関わりについて一言二言。
会社で一番偉い人
  • Katz
  • 2016/12/01 (Thu) 18:26:23
会社は経営者の物です。まずはこの認識が大事。経営者が、自分の夢を実現する為に、会社を作っているのです。

労働者は、経営者の夢の実現に手を貸しているに過ぎません。勤め人の「仕事」は、組織に対して頭数として1人を提供する事だという事実を忘れてはなりません。

それがイヤなら自分で会社を経営する事です。

なお正確には、株式会社は株主の物と言えますが…上場企業でもなければ、大株主は経営者である事が普通でしょう。
偉い人=人格者?
  • Katz
  • 2016/12/02 (Fri) 23:11:26
組織において指示を出す立場の人間、つまり偉い人は、必ずしも人格者とは限りません。自分自身の現実を考える時、この視点はよく抜け落ちます。

自分に下された指示は、理想的な判断に基づいた実行可能な指示である…とは限りません。

自閉症スペクトラムなどの特性や障害を持つ人にとっては死活問題です。しかし社会適合者でも、この点で悩む事は多いようですね。その手の悩みを見聞きすると「上司だって欠点だらけの人間だよ?そこんとこわかってる?」と回答したい事は多いです。
利益の最大化
  • Katz
  • 2016/12/03 (Sat) 14:00:46
会社における偉い人の究極は経営者であり、経営者も自分と変わらない人間に過ぎません。そう考えると、机上の勉強の範囲でも論点は色々あります。が、それは置いといて、一つだけ。

組織全体に関わる経営方針、特に利益の最大化。言い方を変えれば、いかにしてカネを儲けるか。

カネを儲ける「だけ」なら簡単です。悪い事をすればいい。しかし、何をしたいかを明確にして、その上で儲けを追求するのが社会正義に則ったやり方です。
仕事と正義
  • Katz
  • 2016/12/04 (Sun) 11:46:31
私は正義や道徳といった観念を根拠として考えないようにしています。しかしこの点に関してだけは、社会正義と言わざるを得ません。

悪い事は、長続きさせる事が難しいからです。(不可能とは言いません…)
短期間の仕事を次から次へ、という戦略もあり得ます。が、新しく始めるには相当のエネルギーが必要。今まで続いていた事を続ける方が安定し易いのです。(必ず安定するとは言いません…)

この辺の事情は、老舗企業の研究を参照するとわかります。
社会正義の追跡調査
  • Katz
  • 2016/12/06 (Tue) 00:52:23
仕事や組織を社会正義に沿ったものにするのは特別な事ではなく、コンプライアンスなどもこの同類でしょう。

これを実現するには、社会の動向を追いかけ続けなければなりません。これを怠ると、少しずつ社会正義から乖離していきます。社会が要求する正義や道徳や倫理は、時代や情勢によって簡単に変わるからです。

アスペは人間や社会への関心が薄い事も多く、社会情勢に疎くなりがちです。意識して勉強を続ける必要があります。
計画と見積もり
  • Katz
  • 2016/12/11 (Sun) 00:57:05
計画の話に戻ります。

実現可能な計画を立てるのに最も重要な物は、所要時間の見積もりです。作業者としては長めに見積もりたい。しかしお客様としては費用を安く抑えたいので、金額は時間に換算されて短めの見積もり要求となります。

相反する要求が発生するので、落とし所が問題となります。考察の基礎となるのは正確な見積もりであり、それを踏まえて様々な判断を重ね、金額を算出し計画を立てます。
計画の立て方
  • Katz
  • 2016/12/16 (Fri) 22:01:43
すみません、ちょっと話を間違えました。

計画の立て方ですが、重要な物は3つあります。
1. 作業内容を漏れなく全部想定する
2. すべての作業内容に対し、作業時間を正確に見積もる
3. 計画の開始と終了の条件を明確にする

IT業界ではここ数年〜十年くらいでしょうか、盛んに叫ばれているお話です。が、どんな仕事にも共通していて、仕事のデキる人は意識しなくてもこういう頭を使っているのではないでしょうか。管理を業務として計画を文書化するなら、これを意識する事が基本になるでしょう。
計画の立て方について
  • Katz
  • 2016/12/17 (Sat) 18:34:35
1. 漏れなく全部

最初の計画に漏れたら、形としては作業の追加になります。順調に進んでいるはずなのに残業が必要という嫌なパターンに陥ります。予算を決める為の計画書には、細かい作業や常識的な作業は不要でしょう。しかし現場の管理に使う計画ならそこまで含めなければなりません。

困るのは初めての仕事の場合。過去にも例が無い仕事では、管理者の予想がすべてです。たとえ想像力抜群の人であっても、どうしても漏れが出ます。だから新しい事業の開拓にはトラブルが発生し易いのです。
計画について見落としがちなこと
  • Katz
  • 2016/12/23 (Fri) 20:16:37
3. 開始と終了の条件は明確に

終了の条件は明確にしましょう。そうでないと、終わった作業をいつまでもズルズルと引きずってしまいます。この手のズルズルは報告を上げにくい。

開始の条件も明確にしましょう。そうでないと、材料が揃わない為に着手不可となる可能性があります。着手できないのに〆切は伸びません。

こういうのは見落としがちです。開始と終了の条件は明確にした上で、利害関係者と共有しましょう。
計画の実施
  • Katz
  • 2016/12/25 (Sun) 00:04:23
これが管理者の真骨頂と言えるかも知れません。

計画の実施段階でやる事は、現実と計画とのズレの補正です。ズレは必ず発生します。それをどう乗り越えるか、その判断が管理者に任されます。

計画が順調に進むなら、管理者の仕事は何もありません。順調に進むとは限らないから管理者が必要なのです。特に勘違いし易いのは、トラブルの解決は管理者の役割です。管理者の指示に従って、実際の作業は労働者が行う、という事はありますが。
計画と現実のズレ
  • Katz
  • 2016/12/25 (Sun) 20:58:28
アスペ的にはこれは腹に据えかねます。私だけじゃないですよね?定型の方などはいかがでしょうか。

それはそれとして。実際問題、現実と計画がズレてしまう事はあり得ます。しかし最終的に計画通りの結果を得る為には、途中経過も計画通りでなければなりません。…というのは、実は幻想なんですが。

幻想かどうかは置いといて。途中も計画通りに進んだ方が、何かと都合が良いのは確かです。そして、いつも計画通りに進むとは限りません。だから現実をいつも監視していなければなりません。
途中経過の確認
  • Katz
  • 2016/12/29 (Thu) 19:50:35
途中経過も計画通りにしたい理由もあります。先の見通しを付けやすくなるんですね。途中が計画通りなら、そのまま計画通りに進めば計画通りに終わる事を期待できます。

計画通りでない場合。多くの場合は進行が計画よりも遅くなってるでしょう。それはトラブルが発生している可能性が高い。少なくとも、当初は予想できなかった何かが発生しています。極論すれば計画に誤りがあったと言えるでしょう。という事は、今ここで何とかしなければ、最後も計画通りには終わりません。

途中経過の確認は、見方を変えれば、計画の正しさを確認する作業と言えます。
閑話休題・進捗
  • Katz
  • 2017/01/04 (Wed) 21:48:29
計画実施の進み具合の事を「進捗」と言います。「しんちょく」と読みます。この言葉、社会に出て公式な計画を扱うようになって初めて知りました。よくよく振り返ってみると、学校では教わらない言葉です。でも社会に出ると基本的な用語の一つなんですよね、しかも分野によりません。そんなに大事で基本的な言葉をなぜ学校で教えてくれないのか?不思議ですねぇ。
Re: 閑話休題・進捗
  • あすなろ
  • 2017/01/05 (Thu) 09:15:18
進捗を「しんしょう」と読んでいた、あすなろです。
おお、恥を書く前に教えてもらえて良かった!(←いや、もうここに公開して大恥かいてるし!!(^_^;))

これ、学校で教えないどころか、学校ではこの部分をすっ飛ばして、大変な問題になっています。
ツィッターのアカウントをお持ちでしたら、#掛け算順序 と検索して見てください。
要するに、文章題の設問の順序に合わせた式を立てなくてはバツにされてしまうのです。教師が何を問いたいかに合わせた答えでなければバツになるんです。

子どもの頭の中に、掛け算の交換法則がすでにインプットされていても、授業でそこまで教えていなければ、バツなんだそうです。

低学年の子が高学年で習う漢字を書いてバツにされるっていう、バカバカしい話もありますが。

個人の中の進捗は、一切無視!
授業の進捗が重要なんだそうですよ。

学校教育は、ここまでアホになっています。(←あんたもな!というツッコミは置いておいてください( ̄▽ ̄;))
Re: 閑話休題・進捗
  • Katz
  • 2017/01/22 (Sun) 23:30:19
仕事の合間の一服で、ぐぐってみました掛け算順序。これいつから発生した問題なんですかねぇ…私のときはどう教わったかなぁ…

問題そのものも魑魅魍魎を見る思いですが、それにも増して、学習指導要領にはどう書いてあるのか?文部科学省や教育委員会の見解は?これだけ反対意見が渦巻く中で一向に改善される気配が無いのは一体なぜなのか?とかも気になりますね。モンスターペアレントがいちゃもんつけたりしないんでしょうか。格好のネタだと思うんですけど。

この問題について、ちょっとおもしろいページを見つけました。ツイッターの記録サイトかな?
https://togetter.com/li/593297
色々と考えさせられるネタがてんこ盛りですね。「テストプリントがそうなってると、若い先生が信じ込んじゃう」とか。そんなのを頭から鵜呑みにする先生ってどうなんでしょうか。若いとか経験が足りないとか以前の問題じゃないかと。

> 個人の中の進捗は、一切無視!
> 授業の進捗が重要なんだそうですよ。

結局、何の為の教育なのか、目標と目的を見失ってるんでしょうね。
Re: Re: 閑話休題・進捗
  • あすなろ
  • 2017/01/23 (Mon) 08:35:44
閑話休題のはずが、脱線させてしまってすみません(^^;)

親や家族は、かなり疑問を抱いている人が多いので、ツィッターでこんなに話題になってるんだと思いますが、学校にクレーム言う前に、強敵がいるんですよ。
子ども自身です!

子どもは先生の教えることが絶対ですからね。
このまとめにもありましたが、親が違うんじゃないの?と言ったら、子どもから『お父さんが間違ってる!』と言われて親の威信を失うという……。

心理学の先生が面白い事を言っていました。
子どもが頭の中で計算が出来るようになる過程は、実はまだ解明されていないんだそうです。
暗算が出来るようになるには、具体物操作を何度も繰り返すという学習過程は必要です。
でもそのやり方は、実は何でも良いんですよ。
しかし、この時色んな方法を使ってしまうと混乱してしまう。だから一貫したやり方が必要なんですが。
具体物操作の段階をクリアした子供にまで、偏った方法を教え込むというのは、全く本末転倒な話ですし、大人の側がいかに頭が悪いかを証明しているようなものです。
Re: Re: 閑話休題・進捗
  • Katz
  • 2017/01/28 (Sat) 20:57:18
ここしばらく仕事が緊急事態になっていまして、会社に泊まり込んだり休日出勤したりしてストレス溜まりまくりでして。閑話休題ばかりになってしまうのは私のそんな事情もあり…
仕事の進捗が遅れまくって(まさにこういう時に使う言葉なんですよね「進捗」って)、計画上の主要なマイルストーンを外しかねない状況になりました。つまり、お客様に報告して調整が必要になりそうな状況になってしまったと。しかし徹夜で時間を捻出した上で誰かに少し手伝ってもらえば何とか目途がつく、つまりまだ間に合う!という事で健康の切り売り状態で頑張ってます。

その辺の事は、本編の話が進んだらまた触れる機会があるでしょう。

> 親や家族は、かなり疑問を抱いている人が多いので、ツィッターでこんなに話題になってるんだと思いますが、学校にクレーム言う前に、強敵がいるんですよ。
> 子ども自身です!

なるほど…
まさに「洗脳」に近い状態なんですか…
特に幼い内は仕方のない事だと思いますけども、何だかなあ…

> 子どもが頭の中で計算が出来るようになる過程は、実はまだ解明されていないんだそうです。

ああ、やっぱりそうなんですか。いえ、脳ミソの動作原理を人工知能の理論に照らし合わせると、計算や論理的思考が可能である理由がわからないんですよ。学生時代からずっと謎だったんですが。やっぱり解明されてないんですね。

> 具体物操作の段階をクリアした子供にまで、偏った方法を教え込むというのは、全く本末転倒な話ですし、大人の側がいかに頭が悪いかを証明しているようなものです。

そうですねぇ確かに…
…で終わってしまうのも面白くないので(^_^;) ちょっと違う観点から考えてみました。

百歩譲って文章の意味から掛け算の順序が決まる事に意味があるとすれば、その理由は、言葉の順序あるいは概念の順序のようなものに重要性を見出すからと考えられます。とするなら、その考え方は音声優位の思考方法に近い。映像優位で考えるなら一面に並べて合計を考える事になるはずで、並べ方によって掛け算の順序を決める事になります。この場合、掛け算の順序を考えるのは難しくなります。出来ないとは言いませんけども。

後者の意見は、掛け算順序問題の否定意見の中にも散見されましたが。こんな風に音声優位や映像優位と結び付けると、掛け算順序を強制するのは映像優位の思考法を否定する事につながると言えます。天才には映像優位が多い事と照らし合わせると、わざわざ天才を潰す教育をしている事になります。

…というワケで、世間様にウケそうな、天才児を育てる話につないでみました(^_^)
計画2種類
  • Katz
  • 2017/03/04 (Sat) 14:02:25
本編に戻りまして。え~と、ちょっと話題が飛び気味かも知れません。

計画は2種類作るのが理想だと思います。報告用と管理用です。

報告用の計画:お客様や上司に報告する為の計画です。目的は、外部の人に安心してもらう事にあります。
管理用の計画:チームを管理する為の計画です。目的は、作業上の問題点を早期発見してトラブルの先手を打つ事にあります。

場合によってはそれぞれ更に分離して、3種類4種類の計画を使い分ける事になるかも知れません。こうなってくると中間管理職は、計画の調整と図示だけで手一杯になります。
管理と報告
  • Katz
  • 2017/03/06 (Mon) 00:30:39
計画を2つも3つも用意するのはいかにも面倒です。しかし目的が違うので、分けた方が何かと都合が良いでしょう。

例えば帳簿なんかは明示的に分けますよね。裏帳簿…ではなくて、、、国への報告用すなわち税務会計と、経営管理の為の管理会計。もっとも税務の場合は、そこから税金の計算が発生するので、重要度が桁違いなワケですが。
状況への対応
  • Katz
  • 2017/03/13 (Mon) 00:17:23
すみません、一番重要な事が抜けていました。一番最初にこの話をしなければならなかったのですが。

管理職にとって最も重要なものは、状況をコントロールする能力です。自分自身やチームが持っている力を把握し、現在の状況を把握し、状況の変化を察知し、望ましい方向を考えて舵を切る(=指示を出す)、更にはその指示をチームに徹底する事までが仕事の範疇となります。

一つでも欠けたらいつかどこかでコケる事になります。上手く行ったとしてもそれは偶然か、あるいは優秀な部下に恵まれたか、どちらかと言う事になるでしょう。
状況2種類
  • Katz
  • 2017/03/31 (Fri) 00:04:13
世の中には2種類の状況があります。目に見える状況と、見えない状況です。

目に見える状況には、もちろん対応しなければなりません。一言で対応と言っても色々あって、それで一分野を構成するくらいの話題になるでしょう。

目に見えない状況は更に2種類くらいあって、目に見えるようになる前の予兆とか兆しとか言われるようなもの。そしてもう1つ、雲の上の方々の意思によるもの。いずれも、まずは認識する事が難しい。雲の上が動いた場合には、こちら側に都合良く動かすのが難しい事も多々あります。
見える化
  • Katz
  • 2017/04/03 (Mon) 00:19:10
目に見えない状況を認識するには、認識し易くするような工夫が不可欠です。記憶力と注意力と洞察力のある人が経験を積むと、工夫なんか全く要らないかも知れませんが。そんなのはごくごく少数派です。

認識を容易にする工夫の中では「見える化」と呼ばれる技法が非常に役に立ちます。特に視覚優位の認識力を持っている人間には、これが絶大な威力を発揮します。一般人にとっても重要な工夫ですが、認識特性に相違のある人間との理解や行動の溝を埋める効果も期待できるでしょう。
理想的な管理
  • Katz
  • 2017/04/17 (Mon) 23:35:05
管理のやり方や技法は色々ありますが、最も理想的に管理できたらどうなるのか、その最高峰を考えてみます。

問題が起こる前に解決する、これをプロジェクトの最初から最後までずっと続けるのが理想的な管理でしょう。結果としては全く問題が起きないように見えます。

しかし「問題を起こさない」と言ってしまうと、ちょっと違う。そうではない。問題は確かに起きますが、予兆の段階で手を打って解決してしまうのです。
管理の難しさ
  • Katz
  • 2017/05/06 (Sat) 20:26:00
「問題への対応」と一言でまとめると簡単そうですが、その一番の困難は「何が起こるかわからない」これに尽きるでしょう。

何が起こるかわからないから、あらゆる状況に対応できるだけの力量が求められます。どんな状況に対しても具体的な対応手段を持っているからこそ、何が起きても解決できるのです。

ちなみに、ほとんどの問題に共通する最悪の手段は「気合と根性で頑張る」です。これは最悪です。


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