親が子にしてやれること
  • あすなろ
  • 2018/02/13 (Tue) 22:33:02
にわとりさんが多数派に受け入れられなかった、多数派がアスペを排除する傾向が炎上の原因だと、何度も話題に上がるようですが、私が記憶している中で、最も大きな炎上の原因になったのは、アスペなどの発達障害者は子供を産むべきではない、と、にわとりさんが発言されたことで、パンダさんやどんぐりさんが傷つかれたことに対して、にわとりさんはその主張を曲げなかったという経緯だったと思います。
たしかに、アスペの子供に対して定型の親は、定型流の感覚で子供を育てるので、本人の自我を曲げてしまうことがあり、その逆もある。アスペの親子なら物事の見方が一致するが、定型の感覚が分かりづらくなる。という、どちらにしても不具合が発生すると思います。
子供を産むべきではないと言わないまでも、何人もの人が、生育歴が悪いと子供の人生が悪くなるというような発言をされていました。

果たして本当にそうなのでしょうか?
そもそも、良い親、真っ当な親など、この世にいるんでしょうか?
教育学者の尾木ママでさえ、自分の子供の子育てはとんでもなかったと言っています。教育を語る人でさえ、自分の子供に対しては全く理想通りになどできないんです。
アスペ定型の差とまでいかなくても、定型同士でさえ、親子の性格が真逆でうまくいかないケースはたくさんあります。
私も、アスペの子供たちより、定型の子と性格が合わず、ロクなことを教えてやれませんでした。私が不甲斐ないので、むしろ彼女は『一人で生きなくてはいけない!』と覚悟したのか、私には泣き言は言いません。
偉人の中には、親との確執があった人もたくさんいます。
フロイトは、厳格な親に育てられて親という呪縛から抜けきれなかったために、親との関係を精神分析の主流に置きましたが、私はそれもある意味異常心理ではないかと感じます。
逆にユングは、彼自身もアスペ的傾向があり、親にも同じ傾向があって、自由奔放に育てられたので、フロイトとはまた違う自由な発想の精神分析を研究しました。
親の価値観というのはもちろん、その人間の性格の根幹の一つとなります。全く影響を受けないわけではありません。
しかし、親が悪いからその人の人生が悪いものになるというのはおかしな説です。何故なら、悪い親も良い親も存在せず、悪いと言うのは受け取る側の事情によって変わるからです。
私の親は、私にとっては『悪い』ことの方が多かったと思います。それは、私の『個性』を一切認めず、存在すら認めず、自分の価値観に捻じ曲げようとしたからです。
しかし、ここでの議論を見ていると、うちの親のような親が良かったと思われるアスペの方が多いように思えます。
うちの親は、徹底的に『定型』しかも『古い日本の価値観』を叩き込もうとしたので。もちろんそれで、ある程度『定型とはこういう風に取るのか』と常にその価値観に怯えながら生きるという心構えは出来た気がします。しかし、そんなことを知って怯えながら生きてきて、私は精神を壊しました。彼女の押し付けは、何にもならないどころか、私を破壊させました。
何故そうまでして親に縛られたいのか、躾けてもらいたいのか、わたしには分かりません。自分の人生は、いくら発達障害があって定型の社会で生きにくいとしても、自分で責任を持って生き方を模索していくしかない。その過程で親の価値観が良く作用することもあれば、悪く作用することもある。その程度のことでしかないと私は思います。
定型流の躾を叩き込もうとして、出来なかった『失敗作』の私を、母は未だに認めていません。さらにアスペの孫がやらかすことを非難します。私が母の『定型としてこうあるべき』呪縛から抜け出ていなかったら、私はアスペの子供達を庇ってやることが出来ず、一緒になって責め立てていたかもしれません。
生育歴が悪いと人生が悪くなる、障害者が子供を産むべきではないという論調には、私は嫌悪感を覚えます。
私が毒親の呪縛から抜け出してきた苦労を根こそぎ否定されるように感じるし、これから育つ子供たち、生まれてくる子供たちの人生さえも否定しているように思えるからです。
親が子にしてやれることは、自分の素直な生き方を示しながら、子供の生き方を尊重してやること。子供は子供で、親に教えられなくても、教えてもらえる誰かを探して学ぶことが出来るのだと知ることだと思います。そのためには、誰か一人でも良いから、親以外に信用出来る人を(自力で)見つけることが必要なのだと思います。
Re: 親が子にしてやれること
  • キキ
  • 2018/02/15 (Thu) 17:10:53
ここの趣旨とは違うので、さらりといきますが…

発達障害単体では、あすなろさんのおっしゃる通りだと思います。
ただ、うちのように、プラス知的障害を伴うと、これは自力で、発達であろうとも自分の道を切り開く、というのはとても難しいのです。
親の力で引っ張ってやらなければ、誰もやってくれません。
自立した生活は、かなり遠い希望であります。

でも、私はこの子を産んで幸せですよ。
親のエゴと言われても、この子がいるから私はこの世にいる。
子供を産まなかったら、もう皆さんとお会いすることもなかったと思います。

でも正直に言えば、親子同時に死にたいです。
心中とかじゃないですよ。

ご批判受ける内容かもしれませんが、発達プラス知的障害は、ある学者によると、成長しても、精神年齢は8歳くらい止まりらしいです。
もちろん凸凹はありますが。
8歳だと、健常の子でも、言われた仕事やお手伝いを黙々と何とかできるレベルらしいです。
Re: Re: 親が子にしてやれること
  • あすなろ
  • 2018/02/16 (Fri) 08:10:42
>キキさん

現代の日本の社会では、本当に、障害を持つ子の親御さんは皆、同じ気持ちを抱かれていると思います。
ある意味、日本の福祉がまるで機能していない(私は現時点での日本の福祉は福祉とは言えないと思っています)状態では、この先、苦労しか見えてきません。自活の出来ないお子さんを抱えて、どんなに年を取っても支え続けなくてはいけない親の現実は、本当に痛々しいです。
私も仕事を通して、知的障害者の晩年がどのようなものか知っていますので、未来は明るいですよ、と決して言えないことが分かっています。
ただ、20年前、30年前に比べて、明らかに、しかもここ10年で急速に状況が変わってきています。
知的障害があるんだろうな、と思われる方が、一人で電車に乗っている姿や、白杖で外出されている方を頻繁に見かけるようになりました。車椅子で公共の乗り物に乗る方も増えてきました。
この人たちはついこの間まで、施設や自宅に押し込められて、身動きできなかったんだろうな、だから姿を見かけなかったんだろうなと思います。
このまま、障害者の方が普通に世の中に増えていけば、どんどんニーズが見えてくると思うし、社会も動かざるを得ないだろうなと思っています。
私たちの仕事も、障害のあるお子さんを支援するだけでなく、地域社会にアピールするという任務もあるんですよ。
学校はその中で最も閉鎖的で福祉を知らない機関ですから、多分社会の方がどんどん障害者を受け入れて、やっと重い腰を上げる羽目になるんだろうなと思います。
その『広告塔』の役目も、障害のある方は担っていると思います。
今のような経済優先、経済力=実力のような社会は、障害のある方だけでなく、より優秀な数パーセントの人材しか拾い上げない閉鎖的社会なので、先細りするのは当然ですから、流れを変えていくことは、国にとってもメリットになるんだと思いますよ。
私は、自分の子たちが、今の時代に生まれて本当に救われたと思っています。昔のように親子で行き詰まって心中なんて悲しい事件が起きないように、動いている人はたくさんいますから。
あと少しの辛抱だと思いますよ。
Re: Re: 親が子にしてやれること
  • あすなろ
  • 2018/02/16 (Fri) 08:35:17
>キキさん

ちなみに、8歳の能力があれば、十分自立できますよ。
本人が何を得意不得意とするかにもよりますが。
あるプロジェクトでは、言語能力は3歳程度。計算はできないという方が、自力で買い物が出来るにはどうすれば良いか、ということをやっていました。
最先端の福祉は、その人の能力を伸ばしたり、無理やり教えたりするのではなく、環境全体を巻き込んで、どのサポートを使うか、というところで見て行きます。つまり、8歳の能力の人が、そのままで生活するには、どの機関がどう支援するかというプログラムを組んでいくということです。
それをやるのは、親や家族ではなく、公的福祉機関です。
Re: 親が子にしてやれること
  • キキ
  • 2018/02/16 (Fri) 23:47:43 New
あすなろさん

色々考えてるんですが…
社会の流れはとてもありがたいことです。
そこに乗っかるには、やっぱり親の力が必要ですよね?
「こういう子がいるから助けてほしい」とアピールしないと、始まらないですよね?
あと、支援者や公的機関、親同士のネットワークも作って維持していかなければ多分ダメなんだと思うんです。

そういったことが本当に苦手で。
障害のあるお子さんを自立させた、という話はたくさんありますが、大抵、親の努力とセットで書かれてあります。
それを読んだりテレビで見たりは、昔はしてましたけど、自分にはとても出来ないことばかりで、落ち込むばかりなので、人の体験談は避けちゃいます。

私ひとりなら、どんな環境になっても何とでもなるんですけどね。

アスペのママさんネットワークでも作ってみましょうか…
大変なことになりそうですが(^-^;
Re: Re: 親が子にしてやれること
  • あすなろ
  • 2018/02/17 (Sat) 08:36:31 New
>キキさん

たくさんの親御さんと関わってきた経験から言わせていただきますと、親御さんの性格、生活環境、こだわり、様々な要素が子供に影響しますが、当然のことですが、一人として同じ人はいません。
コミュニケーション能力や知的能力、学歴、高ければ良いということは決してありません。中にはどれも秀でているだけに、他人のアドバイスも、子供の気持ちにも耳を傾けず、自己流の子育てにはまってしまい、子供に悪影響を与えている親もいます。最も害が大きいのが、こういう親で、子供は親から引き離さない限り、被害を受け続けます。

私は、自身の経験と、支援者として関わってきた経験から、親に必要な姿勢は一つではないかと思っています。

それは、自分の出来ることを見極めて、できないところはきちんとSOSを求められること。一箇所にこだわらずに、広く色んなところに助けを求めていけること。素直を受け止めて支援者と一緒に考え、協力し合えること。

つまり自分を知り、自分らしくお子さんと関われれば良いし、そういう親御さんのお子さんは、本当に良い感じに育っていることを目の当たりにします。

キキさんが楽しいことが一番の親のスキルですよ!
Re: 親が子にしてやれること
  • キキ
  • 2018/02/17 (Sat) 11:23:08 New
あすなろさん

ありがとうございます。
何となくですが、あすなろさんの返信をよんて、『ああ、私はまあまあ、いい線行ってるかも…』と思えました!^-^
パンダさんの掲示板とブログには、以前書いたことありますが、「自分を知るため」に来ているので、これもまた良い出会いだったと改めて感謝しました。
自分を知って、出来ること、どうしても無理なこと、それをちゃんとわかっていけば、多分、あんまり間違った悲惨なことにはならないような気がしてきました!
単純ですが 笑
今泣いたカラスが…って感じですね。

支援者の中で、「この人とはずっと繋がっていたい」と思える、学校の元担任(いまは別の学校ですが小学部の6年間、本当に親子ともに楽しく優しく接してくれました)、あとは病院で2歳になる前から知っている臨床心理士さん、この方も親子ともども楽しく優しく接してくれる方で、そのお二人には、自分がアスペと診断された、ということを手紙や直接何度か話しました。
何かの時には助けてほしい、と思ったんだと思います。
幸い、それからも何かと気にかけてくださってて…
そんな、微々たる動きですが、(なかには派手に沢山のネットワークを作られているお母さんもおられますが、羨ましいけど私にはムリ!)、ちゃんとヘルプを少しは出してるやん、とちょっと励みになりました。

私、素直なんで、(時には異常に素直、だから騙されたりもしてきた)、きっと大丈夫ですね!
親子関係はとてもいいので、性格面では「上手に子育てされてきましたね、穏やかに育ってますね」と言われることが多く、ホントかいな?と思ってましたけど、わりといい線いってるのかも。
と、超嬉しくなって返信しましたが、いや、ちゃんと丁寧に自分を見つめていきます。

あすなろさん、さすがです。
救われました、ありがとうございました(^-^
Re: Re: 親が子にしてやれること
  • あすなろ
  • 2018/02/18 (Sun) 00:06:41 New
>キキさん

良いじゃないですか!キキさんとお子さんの関わりが何となく想像出来るようでしたが。

>親子関係はとてもいいので、性格面では「上手に子育てされてきましたね、穏やかに育ってますね」と言われることが多く

ということは、まさに想像通り、一番良い関係を作ってらっしゃるんだなとわかりました。
正直、キキさんのように明るく素直で、一所懸命お子さんのことを考えていらっしゃる方とは、こちらも話がしやすく、方向性が同じになるので、支援もしやすいんですよね。
逆に、頭が良すぎて、親同士の繋がりを重視し過ぎて支援者を馬鹿にしている親もいて、不満ばかりであちこちを転々としたりしています。結局子供も落ち着かず、プレッシャーでイライラしたり、問題行動を起こしたりしている。親は自分が原因などと少しも思わず、どうしてここまでやってやっているのに、こうなるんだと、余計に子供を縛り付ける。本当にかわいそうです。
頭が良い、コミュニケーションが上手いという親の側の能力やプライドの高さが、子育てには逆に大きなマイナスになっているケースを、本当によく見かけます。
残念でならないし、子供が苦しんでいるのが分かるのに、何も出来ないのは本当にもどかしいです。打つ手が無く、その苦しみは思春期以降、一気に爆発するのだろうなと想像すると恐ろしいですね。
まさに子育てで大切なのは、親の性質や能力ではなく、子供に向き合う姿勢なのだと実感します。


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