アスペと定型：掲示板

連続ですみません。
お陰さまで前回からASDに対する誤解が少しずつ解けてきたので、またさらに疑問を持っていることをお伺いしたいのですが。

AS-Ｐさんのスレにも関連するのですが、私の家族にも、問題が起きた時に、私は長期的な繋がりから判断し、アスペの家族はその場その場の対応をするために行き違いが生まれることがわかりました。

そのことに関して、AS-Ｐさんのところに書かせていただいた息子の例で考えると、テストを控えた大事な時期に、今にも雨が降りそうなのに天気なのに、レインコートを持たずに自転車で登校した。大雨が降り出し、ズブ濡れになって、風邪をひいた。ちょうどテスト当日に熱を出してしまった。我慢して受けたが全くできなかった。進路決める大事なテストで成績が落ち、今後が不安。
ということがありました。

私としては、先ず天気予報も確認せずに飛び出していったことが発端と考えるわけですが、息子はテスト前で緊張して熱を出したと言い張ります。

次のテスト前に、やはり同じシチュエーションがあり、テスト前に熱を出したら大変だからレインコートを着ていくように言いました。
しかし息子はそれが原因ではないと言い張って私の助言を拒否。結局また濡れていき、前回ほどではなかったものの、体調を崩しました。

AS-Ｐさんのお話から察すると、前回のことと、現在は別物である。と息子は思っているのでしょう。
さらに、天気予報→体調→テストの不出来の因果関係があまりにも飛び過ぎて結びつかないということも考えられます。
しかし、明らかに因果関係があることは、私からは分かるので、何とかしたいわけです。

AS-Ｐさんが、忘れてしまうとおっしゃっていましたが、忘れてしまうということは、本人も確信が持てないということですから、相手の判断に従ってみようという気になれないのは、何故かなと思うのです。

息子からはある意味、意地のようなものも感じられます。
または、他人(家族であっても)への強い不信感とも取れます。

そして、この傾向は夫や娘にも見られます。
娘などは、本当に幼い頃から、友達の言動が自分を傷つけると言って泣くのですが、よく聞いてみると、娘のことを褒めたり、好意的に接しようとしてくれていたことを、娘が誤解して……ということが大半でした。

幼い頃からなので、他人、または外部のものに対する不信感、恐怖感というのが、本能としてあるのかな？と思ってきました。

この過剰な不信感が、本来なら味方となる人も敵に回すような事態も生みかねない、また回避できる危機も回避できないと、見ていて思うのです。

ASDの方で、我が家の家族たちの気持ちが分かるという方はいらっしゃるでしょうか。
それに対して定型的な私が感じている危機をどう思われるでしょうか？

思い当たる方がいらっしゃれば、教えていただきたいと思います。

あくまで私の感覚で答えてるのですが、的外れでしたらすみません。

ただ息子さんには長期的に物事を結びつける説明をすると頭が混乱するだけかもしれません。
また過去の出来事について触れられると、自分の失敗に対して自己嫌悪になり、反発するかもしれません。
過去のことにはふれず、その都度「今日雨だからレインコートを持ってった方が良いよ」などと声かけが一番受け入れやすい言葉かなと思います。
あとは学校にあらかじめレインコートの予備をおくなどの対策をするか。


娘さんの場合は「○○は誉めて言ってくれてるんだよ」とその都度説明する。何年かかっても同じことを説明する。
子供は成長しますから根気よく母親が教えてくれると、段々わかってくるのではないかと思います。


あくまで私の感覚で答えてるのですが、的外れでしたらすみません。

ただ息子さんには長期的に物事を結びつける説明をすると頭が混乱するだけかもしれません。
また過去の出来事について触れられると、自己嫌悪になるかもしれません。
過去のことにはふれず、その都度「今日雨だからレインコートを持ってった方が良いよ」などと言うと一番受け入れやすいかなと思います。

娘さんの場合は「○○は誉めて言ってくれてるんだよ」などとその都度説明する。何年かかっても同じことを説明する。

（さらに付け足しですが）
いくら反発されてもその都度説明する。数年スパンでもとにかく説明する。
あとは本人の自己責任だと思います。

>にわとりさん

具体的な方法を考えてくださってありがとうございます。
すごく的を得ていて、先輩ママに相談したのかと思うほどです。(笑)

これを書いてから、自分自身で「あれ？矛盾していないか？」という疑問が生まれてきました。
私の考えた因果関係は、果たして真実か？ということです。
例え雨に濡れたとしても、風邪をひかないこともある。
風邪をひいたのは、息子がテスト勉強で疲れていて、その時たまたま濡れてしまったということも考えられますね。
結局、真実はわからないけど、私は自分の予測が正しいと思い込んで息子に強要したことになるのでしょう。
息子からすれば、勝手に憶測されて、混乱するのは当たり前ですね。
にわとりさんのおっしゃるように、ただ雨に濡れないためにレインコートを着て行きなさいよとシンプルに伝えるしかないし、真実はそれに尽きます。

定型は、少なくとも私は、どうやら自分の経験から限定されたパターンを想像し、それを真実と思い込んでしまう質があるようです。
そう考えてみると、もしかしたら定型の方が視野が狭いのかもしれないなと思えました。
アスペの人は、物事がそんな単純なパターンで出来ていない、その人の経験の範囲で想像できることは限られていて、それ以外の無限のパターンがあることを、漠然とであっても実感している。
その逆で、定型は、自分の経験の範囲で、未来のことも限定したがる。それ以外のパターンが存在することを認めたがらない。

それが、見える範囲で物事を処理することに意識を向けるアスペと、これまでの経験すべてから、未来までも想像しようとする定型の違いなのかもしれないと思えます。

そんな視点を持った時、娘がどうして相手の好意に嫌悪感を抱くのかも分かるような気がしてきました。
相手が褒める、こうした方がいいよとアドバイスをくれる。それはいくら善意であっても娘の印象や可能性を限定するものとも取れます。
相手の感情まで察することが難しいとすれば、相手からのコンタクトは、負の感情から来ても、正の感情から来ても、余計な干渉となってしまうでしょう。

そうなれば、にわとりさんのおっしゃるように、根気強く相手の好意を説明し続ける必要がありますし、それでも娘の中に浸透するにはかなりの時間が掛かるといえますね。

息子に対しては、幼い頃は「直接対決を避ける」ということを意識してきました。
今回のレインコートと同じことが起きたときは、本人を説得することはせずに、にわとりさんのおっしゃるような、レインコートの予備を用意するなど環境を整えることを重視してきました。
しかし、もう大人に近くなり、そろそろ社会に出て行く時期が近づいて、本人に一度した失敗を振り返る意識を持って欲しかったのと、社会人になって、例えば上司からの助言を素直に受け止められるようになってほしいなという願いもあり、直接対話することを心がけていたんですが。

どうやら、これは定型的に限定した考えだったようです。

ただ、社会は、特に上下関係のあるところは、定型的観測から、限定された予測を押し付けられてしまうことは、非常に多いでしょうね。

アスペの方がそういう関係の中でストレスをかかえてしまう原因も、この視点からもひとつ説明できるような気がします。

もしかしたら、自分の視点を保ちつつも、うわべでは分かった振りをする、ある意味不誠実な対応が、ひとつのテクニックとして必要なのかもしれません。

アスペじゃないのにすみませんm(__)m

確か、父に最後に会った日に「今度はちゃんと、子供の気持ち考えてあげてね？今度はちゃんと、コミュニケーションとってあげてね？今度はちゃんと、家に帰ってあげてね……」
と、涙を堪えて伝えたところ

「余計なお世話だ」

と、返ってきました

単純に「あぁ、この人にとって《子供の気持ちは余計なこと》なんだ」と思いました

この時の心情は何と言葉で表現したらいいかわかりません

もう傷付けられ慣れた私には「これ以上、傷付いちゃダメだ」と……踏ん張る他なかったです


『自分を振り返ること』

父に限っては、姉が自殺未遂をしても…それでも己を振り返れないのかと……まぁ、父にとっては自分との因果関係を知らない方が幸せですが……

辛いですよ、家族は


ごめんなさい
つい、行き場のない思いが溢れてきました……

>アスペ父を持つ娘さん

悲しい現実ですよね。
どう考えても理不尽に思えて仕方ないでしょう。

ただ、一部の自殺者の根底には、もともと親から不適切な育て方をされて、困難な状況にうまく適応できない性格の問題が隠れているのではとおもいます。

そういう私も、自殺を考えたことは一度や二度ではありません。今思えば、ヘタレで勇気が無かったというのが救われてきた一番の原因だったりします。

そして、アスペで無くても、ほとんどの毒親は自分が原因だとは思っていません。

親の育った時代、世代に、間違った躾をうけて、その歪みが次の世代に出ているのではと、思わざるを得ません。

アスペの方は、人間関係にせよ、時間的なものにせよ、目に見えない『繋がり』を想像するという脳機能に障害があるのでは？というかんがえると、私が『メモを取ればいいのに』と言われてもできないのと同じで、想像して行動してと言われても、定型の思うようには動きようはないのではと思いました。
目的だけは共有して、あとは本人のやり方に任せるしかない。

こういう違いがある関係で、どちらかが、どちらかを従わせるという力関係がうまれてしまうと、大変なことになってしまいますね。
そもそも、人間関係に強者弱者ができることが一番問題なんじゃないでしょうか。

>>3
自分の思春期だった頃を思い出して書いたのですが、上から目線の回答になってしまってすみません…。

>息子に対しては、幼い頃は「直接対決を避ける」ということを意識してきまし た。
（中略）
>もう大人に近くなり、そろそろ社会に出て行く時期が近づいて、（中略）直接対話することを心がけていたんですが。

あすなろさんが息子さんに言っていた意図を理解せず、偉そうに言ってしまってすみません。
子供の立場からしたら、思春期時には反発しても社会に出たら親の言ってることが段々とわかって来ると思います。
うちの親はそういったことを言わなかった（世間知らずで教えられなかった）ために私も社会でかなり恥をかきました。息子さん達がうらやましいです。

ただ、（息子さんの特性は私には分からないですが）もし長期的な視野で予測して物事を見られない特性があったのだとしたら…。
社会に出た時に上司や先輩の指示を通訳してもらえる存在を作る世渡り術ってないのでしょうか？
もしあるのならそれを息子さんに伝えるとか…私だったらそれを一番教えて欲しいと思ったので（的外れなことを言っていたらすみません;）

>社会は、特に上下関係のあるところは、定型的観測から、限定された予測 を押し付けられてしまうことは、非常に多いでしょうね。

それでも親が自分を思って言ってくれた言葉や思いはいつまでも残ります。
行きづらさを抱えても理解してくれる親の存在は何よりの支えです。
私にも息子さん達のようにあすなろさんのような理解者が身近にいてくれたら随分違っていたと思います。

>私の考えた因果関係は、果たして真実か？

あすなろさんが息子さんに強要したとか言ってることが間違ってるとは思ってません。
私の書き方が誤解を与えてしまっていたらすみません。

>相手の感情まで察することが難しいとすれば、相手からのコンタクトは、負の感 情から来ても、正の感情から来ても、余計な干渉となってしまうでしょう。

人間関係で何度も同じ失敗を繰り返して気づいたり、年を取ってからある人の言ってる意味が分かるということがありました。
定型者より成長が遅いかもしれません。
しかし私自身が親に色々教えてもらっていたら、今よりもっと早くに世間のことに気づけたかもしれないし、分かることがもっと増えただろうなと思うのです。


再び失礼しました。

>にわとりさん

全然、おかしなところや上から目線などと思っていませんよ。むしろ、悩んでいたことがあっという間に解けた感じです。
お若いのに、こういう視点を持てるにわとりさんを尊敬します。
これまでご苦労されてきたことが、ちゃんと生き方になっている方だなと思いますよ。

それに、発達障害であっても、ちゃんと成長していくという言葉に励まされました。大人になった当事者の方の誠実な言葉を聞く機会があまりなく、問題山積みの夫を見ていてはなおさら、息子や娘の将来が心配でした。
にわとりさんも実生活ではまだご苦労の渦中でしょうが、言葉の一つ一つにしっかりした視点があって、こういう言葉を持てるようになればまずは安心だなと思えます。

>社会に出た時に上司や先輩の指示を通訳してもらえる存在を作る世渡り術ってないのでしょうか？

まさに大きな問題ですね。
今はジョブコーチなども介入してきているようですが、手帳を取らなければ付けてもらえないでしょうし、第一、息子が特別待遇を受け入れるかどうかが問題です。

本当に日本の社会の許容範囲は狭いですよね。

お返事ありがとうございます。
>社会に出た時に上司や先輩の指示を通訳してもらえる存在を作る世渡り術って ないのでしょうか？

ジョブコーチなどの支援者ではなく、同僚や上司に通訳を頼む世渡り術だったんです。
しかし、あすなろさんがおっしゃるように最後は息子さんが決めることですよね。

もっと役に立つアドバイスができればよかったのですが、すみませんでした。